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2010年12月02日

山寺へ (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日、毎年のように伺っている山形県のとある葬儀社へ司会研修に伺った。
FUNETの会員様である。(いつもお世話になっております)
その仕事のついでといっては失礼だが、たまたま家族の休みと重なったので、
私は仕事とプライベート、家族は純粋にプライベートということで2泊3日の旅をした。
初日(研修前日)、天気にも恵まれ、紅葉の終わり頃でも見ようと思い立ち山寺へ。
埼玉県から新幹線で山形へ、子供たちは初めて乗る「つばさ」に興味津々。
そこで在来線に乗り換え山寺駅で下車。
1時間に1本程度の運行だから、着いた途端に帰路の心配をしながら、
1100段以上あると聞いている山寺の階段を登ろうというわけだ。

 

拝観料を払う手前の広い場所には、休憩所と共に売店が並んでいた。
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
松尾芭蕉は習っているみたいだが、弟子の曾良の事まで知っているとは。
聞けば、ギャグ漫画で有名らしい。
(近頃の小学生はあなどれない)
その二人の銅像が並んでいたけど、圧倒的に俳聖芭蕉よりも曾良に肩入れする我が子。
大丈夫か?

 

30段ほど登ったところで、足が怠いし、胸も苦しく変な感じ。
こんな調子で頂上まではとても無理と思いつつ、周囲の目もあるので、
ごまかしごまかし登り続けていると、あら不思議、まるでランナーズハイ。
いつの間にやら苦しさはどこかへ吹っ飛び、やがて景色に目を奪われ、
下を眺めては「おう、こんなところまで登りつめたか」と自画自賛。
心の中で「日頃から体を鍛えているからさ」と軽口を言いながら紅葉狩り。
うっすらと掻いた汗を拭き拭き、♪山寺の ♫和尚さんが ♪毬はつきたし毬はなし・・・
と小声で歌っていたものさ。

 

この日は大勢の観光客が訪れ、階段は数珠繋がり。
こちらの小学生は遠足で来るのが定番と伺っていたのだが、この日は年寄りから犬まで。
猫はかん袋に入れられ蹴っ飛ばされるのでいるはずもない(笑)
山寺の和尚は動物虐待だからねー。
なんて軽口を言いながら、この派手な門をくぐってラストひと登り。
漸く山頂に到達しました。
そこには奥ノ院があり大仏殿が鎮座しております。
何はともあれ自分の為だからと、お賽銭を入れて拝んでいる自分が恐ろしい。
日本人を実感しますね。(宗派関係なし)

 

さて、ウィキによると。
立石寺(りっしゃくじ)は、山形県山形市にある天台宗の寺院。山号は宝珠山。本尊は薬師如来。寺号は詳しくは宝珠山阿所川院立石寺(ほうじゅさんあそかわいんりっしゃくじ)と称する。山寺の通称で知られ、古来より悪縁切り寺として信仰を集める。寺名は古くは「りうしゃくじ」と称した。蔵王国定公園に指定されている。
円仁(慈覚大師)が開山。

「松尾芭蕉は、弟子の曾良との悪縁?を切りたかったのか???」(冗談)
本当は奥ノ院の荘厳の写真を撮影してしまいましたが、すぐに撮影禁止と分かり削除。
ですからこのエッセイには掲載できません。
が、しかし、ところがどっこい・・・何やらご本尊の処にはご心鏡があったような・・・
神仏が一緒になっていたような気がするのです。

 

下山の時が怖かった。
膝がガクガクと音を立てて笑っていました。
明日の講座がちと心配になりました。
10年後はきっと登れないでしょう。
また、登ったとしても、降りられません。
しかしそれでも下山は早い・・・45分程度です。

 
(見事な紅葉でした)

このまま家族を送って天童駅まで行き、焼き肉を食いました。
山形と言ったら、その魅力の一つは米沢牛だからね。
そして私は折り返し山形へ。
今日は別々に宿泊します。
疲れた・・・Zzzz。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2010年12月02日 08:00

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