拝観料を払う手前の広い場所には、休憩所と共に売店が並んでいた。
「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」
松尾芭蕉は習っているみたいだが、弟子の曾良の事まで知っているとは。
聞けば、ギャグ漫画で有名らしい。
(近頃の小学生はあなどれない)
その二人の銅像が並んでいたけど、圧倒的に俳聖芭蕉よりも曾良に肩入れする我が子。
大丈夫か?
30段ほど登ったところで、足が怠いし、胸も苦しく変な感じ。
こんな調子で頂上まではとても無理と思いつつ、周囲の目もあるので、
ごまかしごまかし登り続けていると、あら不思議、まるでランナーズハイ。
いつの間にやら苦しさはどこかへ吹っ飛び、やがて景色に目を奪われ、
下を眺めては「おう、こんなところまで登りつめたか」と自画自賛。
心の中で「日頃から体を鍛えているからさ」と軽口を言いながら紅葉狩り。
うっすらと掻いた汗を拭き拭き、♪山寺の ♫和尚さんが ♪毬はつきたし毬はなし・・・
と小声で歌っていたものさ。
この日は大勢の観光客が訪れ、階段は数珠繋がり。
こちらの小学生は遠足で来るのが定番と伺っていたのだが、この日は年寄りから犬まで。
猫はかん袋に入れられ蹴っ飛ばされるのでいるはずもない(笑)
山寺の和尚は動物虐待だからねー。
なんて軽口を言いながら、この派手な門をくぐってラストひと登り。
漸く山頂に到達しました。
そこには奥ノ院があり大仏殿が鎮座しております。
何はともあれ自分の為だからと、お賽銭を入れて拝んでいる自分が恐ろしい。
日本人を実感しますね。(宗派関係なし)
さて、ウィキによると。
立石寺(りっしゃくじ)は、山形県山形市にある天台宗の寺院。山号は宝珠山。本尊は薬師如来。寺号は詳しくは宝珠山阿所川院立石寺(ほうじゅさんあそかわいんりっしゃくじ)と称する。山寺の通称で知られ、古来より悪縁切り寺として信仰を集める。寺名は古くは「りうしゃくじ」と称した。蔵王国定公園に指定されている。
円仁(慈覚大師)が開山。
「松尾芭蕉は、弟子の曾良との悪縁?を切りたかったのか???」(冗談)
本当は奥ノ院の荘厳の写真を撮影してしまいましたが、すぐに撮影禁止と分かり削除。
ですからこのエッセイには掲載できません。
が、しかし、ところがどっこい・・・何やらご本尊の処にはご心鏡があったような・・・
神仏が一緒になっていたような気がするのです。
下山の時が怖かった。
膝がガクガクと音を立てて笑っていました。
明日の講座がちと心配になりました。
10年後はきっと登れないでしょう。
また、登ったとしても、降りられません。
しかしそれでも下山は早い・・・45分程度です。
(見事な紅葉でした)
このまま家族を送って天童駅まで行き、焼き肉を食いました。
山形と言ったら、その魅力の一つは米沢牛だからね。
そして私は折り返し山形へ。
今日は別々に宿泊します。
疲れた・・・Zzzz。