グリーティングカードと言えば、
かつて授業のテーマとしてお店を回ったり自作したりしたのを思い出します。
当時も今も、日本ではあまりカード文化が流行らないのですが、
欧米ではクリスマスやハロウィン等で、グリーティングカードがよく出回ります。
文化の違いでしょうか。
国土が広いから、カードによるやり取りが歴史的に行われていたのでしょうか。
日本の年賀状のようなやり取りが年に何度もあるというのは、
それだけで何かの「縁(カード縁?)」になっている気がします。
カードに何かを書いて故人を送るという行為は、
日本の葬儀でも仄かに始まりつつあるのでしょうか。
中国では紙文化が進んでいて、
墓や納骨堂でカードにメッセージを残したりしています。
安価で、燃える(天国に送れる)ということが、ポイントなのでしょう。
そもそも会葬礼状も、グリーティングカードの一端と言えるかもしれません。
会葬御礼の挨拶を遺族から会葬者に伝えるという役割を果たしているのですから。
また近年、「オリジナル会葬礼状」と言われているように、
個々の遺族らしい文章を会葬御礼に併せて載せる会葬礼状の形態も出始めています。
今までの定型の形式も重要な場合があるでしょうが、
遺族が会葬者へ思いを伝えたいというニーズにも、
応えられるオプションを持っておく必要がありそうです。
その意味では、上記の「ありがとうカード」を会葬礼状に使う手も、有りかもしれません。
感謝の気持ちのメッセージ性が、より遺族らしい形で伝わる場合もあるでしょうから。
葬儀の一つ一つのアイテムに、どのような意味があり、
どのようなコミュニケーションがあり、
遺族や会葬者、また故人にとって、どのような価値を提供しているのか。
そこを掘り下げていくと、より価値ある葬儀につながると思います。