1899 年に創設されたというこの墓地。
ハリウッドの中央に位置し、映画業界の往年の世界的大スター、監督、プロデューサー、
ライターたちが、人生最後のそして永遠の安息の場所として選んできたところなのです。
この墓地施設も広大で、自然との調和が取れていて大変落ち着く雰囲気があります。
一言でいうと「ビューティフル」でしょうか。
(何故日本語で言わないのだ)
野生のリスも逃げません。
(WILD SQUIRREL DON’T ESCAPE TOO・・・直訳馬鹿)
ここで行われているイベントで世間を賑わせているのが、
シネスピア・フィルム・ソサエティーが開催する、土曜日の夜の映画鑑賞会。
なんと墓地で、映画を観るのであります。
10ドルですから高額ではありませんが、金を取るのも立派です。
因みにホラー映画ではありません。
(FOR YOUR INFORMATION 、IT IS NOT HORROR FILM・・・馬鹿 )
それだったらクレームになる。
クラシック映画鑑賞ということらしいのですが、我々には疑問符が付きます。
そもそも映画鑑賞の仕方が日本人とアメリカ人では大きく異なります。
観賞している映画に対して、「ヒュー」とか「オーノー」とか声が自然と出ます。
ハッキリ申しまして、リアクションがオーバーなんですよ。
日本人なら考えられません。(笑い声は例外としてください)
ですから、こういう企画が成立する(墓地では周囲を気にせず声がだせる)のだし、
ハリウッドという土地柄だからこその企画でもあります。
しかし、日本の京都太秦や蒲田行進曲で有名な蒲田あたりの霊園墓地で、
似たような企画が持ち上がったとしても実現は難しいでしょう。
墓地での<お化け屋敷>を興行する勇気のある会社は・・・難しいかな。
(上段の棺がM.ジャクソンと同じタイプ) (イタリア家具職人が作る高価な棺)
広い墓地内を、背の高いお嬢さん(少し気を使ってます)に案内してもらいます。
棺の展示がありましたが、顧客層が良いのでしょう。
かなり高価な品揃え、マイケルジャクソンの棺と同じタイプの物もありました。
しかし、それより凄いのはイタリアの家具職人が拵えたという高価な棺です。
また、かなりのパターンの骨壺があり、ほとんどオリジナルのよう。
選択の余地が有り過ぎて迷わないか。
却って気を使います。
米国も火葬率が上がってきていますので何でも有りの世界です。
「火垂るの墓」では、佐久間ドロップの缶の中に妹の骨を入れるシーンがありましたね。
ジーンと来る、忘れられないシーンです。
墓地内施設の教会も見学しました。
やはり各座席にはティッシュペーパーが置いてあります。
使い捨ての文化圏だと割り切りましょう。
滞在中に入った公衆トイレには、どこでも使い捨ての紙タオルが設置されてました。
そして、教会の正面入り口の聖水を入れる器。(聖水容器)
教会に入る時、手の先を聖水に浸して<十字架のしるし>をする習慣があります。
私はこういう習慣を真似するのが大好きで、十字を切ろうと思ったのですが・・・
ところが、この器の中がゴミだらけでした。
(ちょっと中を覗きますから分かります)
(教会の長椅子のセンターよ寄りに) (ピンクのライティングです)
それから納骨堂がとても綺麗でした。
納骨堂の価格はどうなっているのでしょう。
みんな同じなのか、それとも価格帯に違いがあるのか?
ここの納骨堂は、目の高さのエリアが価格は一番高いそうです。
中国大連の納骨堂は、一番高い場所のエリアが一番高いそうです。
文化圏の違いなのか、それとも比較した納骨堂が偶然そうだったのかは分かりません。
ただ、エンバーミングで使う薬品(だろうと思う)の匂いが充満していました。
日本だと、お線香の香りですよね。
どうしても違和感を覚えます。
それと色の問題・・・派手ではないですか。
ピンクです・・・ちょっと不釣り合い感は否めません。
匂いに関する文化圏の違いと同じく、色に関してもハッキリ違います。
我々は太陽を赤く書くのが普通でしょう。
しかし国によっては白く書いたり、あるいは金色で書いたりします。
世界の標準は、太陽の色は赤ではない、と聞いたことがあります。
ピンクといえば日本ではアダルト系、アダルト系なら米国はブルー(フィルム)、
中国はイエロー(黄色本)、スエーデンだったかなグリーン系は・・・。
色々と勉強になりました。
続く。