本日の視察先は、ペットを中心にエコな葬送(火葬ではない)をやっているA社と、
火葬(直葬)中心で葬儀を執り行っているハイツ社である。
移動中、昼間のラスベガスも見たがホテルがアミューズメントパークのよう。
この街の最盛期には、一月に5000人ずつ人口が増え続けたことがあると聞き驚き。
街全体がテーマパークであり、ネバダ州最大の都市だ。
巨大ホテルばかりが立ち並ぶが、昨日訪ねたMGMグランドホテルに至っては、
総客室数5000室以上でありラスベガス最大の大きさである。
各ホテルにはテーマ性を持たせてあり、ニューヨークがテーマのホテルや、
エッフェル塔が建つホテルや古代エジプトがテーマだったり、ベニスがそうだったり。
ホテルを眺めているだけでウキウキ気分、楽しいのだ。
まるで日光の東武ワールドスクエアの本物版である。
(日光は本物の２５分の1だから)
そしてカジノの集客のためなんだろうけど、アトラクションでも競い合っている。
特にホテル前で行われるショーは、とても無料とは思えない。
べラージオの噴水ショー、トレジャー・アイランド・ホテルの海賊船ショー、
ミラージュ・リゾート＆カジノの火山噴火など盛りだくさんである。
本日の夜、我々はシルクドソレイユの「KA」を観賞しますが・・・楽しみです。
さっ、仕事だ・・・A社に到着。
ここはペットのクリメーション(火葬)が専門の会社なんだけど、
実は火葬ではなくて、遺体を特殊な布で包み、それから専用の炉の中に入れ、
ある液体をある一定以上の温度で当てると火葬と同様に遺骨だけが残るのです。
つまり火を使わない火葬で、二酸化炭素を排出しません。
処理の過程で残る廃液はアンモニア水だから環境にも影響がないとのこと。
行政で下水の基準は異なるでしょうが価格がとても安く、
実際にサンディエゴでは、人を対象にしていて年間5000体以上の実績があるらしい。
先方は熱心にアピールされていましたが、日本での導入は難しいのではないか。
何故なら火葬に対する意識も歴史も違いすぎます。
火葬そのものも日本は世界基準ではなく、世界の火葬は灰になるまでですから。
また、極端な言い方になるけど、塩酸や硫酸で遺体を溶かしているようなイメージを
持たれて、一般に叩かれるのがオチではないでしょうか。
そんな気がします(日本では)。
この施設、実際に見ることが出来たので面白かったのですが写真撮影禁止だとか。
ちょっと待てよ、テレビ東京のモーニングサテライトで、
米国のベビーブーマー世代の高齢化に伴い、葬儀関連市場が拡大するのでは・・・
という番組の中でしっかり宣伝されていましたけど。
勿論、遺骨からダイヤモンド、GM出展のハイブリッド霊柩車なんかと一緒に。
確か日本の業者も２社出展されてます。
残念なのは、異常に参加者が少ない事・・・何故だろう。
興味深かったのはエコな火葬ではなく、ペットのメモリアル商品です。
ペットの指紋(て言うのかどうか)を採って、それを元にペンダントなどが。(アヤヤ)
我が家も犬を４匹飼っていますが、肉球の指紋なんて気にしたことがないなあ。
ペット用の収骨容器はバラエティに富んでいました。
昔、人材派遣で各葬儀社へ行っていた頃の話です。
そこの会社では社長が大きな犬を飼っていて、娘さん(10歳)もその犬が大好きでした。
ある時、父と娘の間でこんな会話が聞こえてきました。
「お父さん、もし、ジョン(犬の名)が死んだらどうするの?」
「ん、焼いたら(火葬)、悲しいんだろ」
「悲しい」
「心配するな、焼かないから」
「どうするの?」
「燻製にして、とっておくから」
「・・・」
我々は、声を上げずに爆笑しました。
「ィヒヒヒ燻製だって・・・剥製の間違いだろ・・・面白すぎる社長」
「食っちゃう心算じゃないの? 酒の肴で・・・ィヒヒヒ」
次の視察先は、この会社から紹介を受けたハイツ葬儀社。
この＜火を使わない火葬＞の導入を検討している会社です。
では撤収。
