それにしても、今の就職事情は厳しい。
特に、日本人に厳しいですね。
海外に商圏がある大企業では、外国の新卒者を積極的に採用しているそうです。
日本が国として十分な英語教育が出来ていないのが悪いと思いますが、
実力主義の企業は厳しいですね。
いっそ大学は英語を使えるようにする機関にしたらどうでしょうか。
…ま、割とどうでも良いか。
「ほめる」と反対の「けなす」ことを書きたかったのですが、
全然関係ない方向に話が進んでしまいました。
最近、競争相手のことを「けなす」営業をする方がおりまして。
大統領選挙のネガティブ・キャンペーンのような営業です。
他社を批判する営業トークを傍に聞いていて、
「それは自社にとって有利なのかな…」と私の中では疑問符が付いていましたが、
そういう営業方針なのでしょうね。
競争相手の事を悪く言っても自社が良くなる訳ではなく、
顧客に響かないとは思うのですけどね。
とはいえ、顧客が知らないような他社の悪い情報が多量に刷り込まれると、
競合の印象も悪くなって自社への受注が回ってきやすくなるのかもしれません。
また、批判された他社も顧客に対して弁明することもあるでしょうから、
正確に批判をすると、批判された方へのダメージは残りそうです。
(競合同士で批判の応酬になったら、顧客は疲れてきそうですが)
このように競争相手を批判するネガティブ・キャンペーンという手法がある一方で、
ポジティブ・キャンペーンという言葉もあります。
一般には自社の製品、選挙なら自分の政策を良く言うことになります。
基本的には、ポジティブ・キャンペーンのみ方が健全なアピールで、
顧客もポジティブ・キャンペーンで推してくれる方が気持ちが良いでしょう。
さらに、奥の手的な手法として、私は競合他社の製品やサービスも褒める、
「超ポジティブ・キャンペーン」(という言葉を今発明したのですが、)を推奨したい。
…褒め殺しじゃないですよ。
褒めて、自分を生かすです。
正確に批判するように、正確に競合の長所を顧客に伝える。
同業であれば、相手のどこが優れていて、どこが弱みなのかは、
一般人よりも専門的に把握しているでしょう。
その辺りを整理して顧客に提示し、
「もし○○をお望みなら(競合の)B社さんの方が良いと思います(悔しいけど)。」
くらい言ってします。もし、自分がお客さんだったら、有難いなと思う営業者です。
営業は、サービスの質や価格が同じであれば、
最終的には営業マンへの「信頼」で決まると考えています。
葬儀でも、自社と他社で施行を迷っているのなら、
出来る限り他社の良い点も自社の良い点も提供してあげて、
顧客が選択し易いようにしてあげた方が、
営業マンへの信頼は上がると思いませんか。
(ま、仕事を取れなければ、単なる良い人で終わってしまうのですが)
どうでしょう、「超ポジティブ営業」。
「ゆとり世代」の方は、賛同してくれる人が多いでしょうか…。