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2011年04月11日

仏教の役割(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

随分前の話になってしまい恐縮ですが…、
クローズアップ現代で、「岐路に立つお寺~問われる宗教の役割~
という特集をやっていました。
檀家の減少、「直葬」に代表される宗教離れよって寺が経営難に陥り、
負債を抱えるケースも出てきているそうです。
葬儀社に名義を貸して墓や納骨堂を共同経営し、
生計を立てる寺院が紹介されていました。
一方、町に出て高齢者の孤立に向き合う僧侶も紹介されていました。
現代社会における仏教の役割が問われている、
というメッセージで番組を纏めていたように記憶しています。

そして、未曽有の東日本大震災が起きる…。

様々な著名人が被災地を支援し、義援金を送っていますが、
仏教界でも各宗派で支援の動きがありました。
岩手県警や宮城県警のホームページを見ていても、
遺体安置所として寺院が協力をしているようです。
被災地に訪れて、読経する僧侶も話題になっていました。
参照:仏教者の役割 苦を支えるネットワークに(朝日新聞)
   東日本大震災 東北寺院を直撃(仏教タイムス)

海外メディアでも、日本の宗教、仏教がどのようなものか紹介し、
また、この震災の機会にどう働きかけていくかを注目しています。
参照:How Japan's religions confront tragedy

仏教界にとっては、この震災を一つの転機として、
社会における仏教の在り方、役割を再確認する機会になるかもしれません。
前述のクローズアップ現代において、
「仏教は90%の人が良いイメージを持っている。
 しかし、寺に対して良いイメージを持っているのは25%で、
 僧に対しては10%しかない」
という独自調査があったそうです。
葬式仏教と揶揄される悪い印象が出ているのでしょう。

今回の現場の寺院や僧侶の被災地への働きかけによって、
仏教の在り方が良い方向に変わっていくことを願いたいです。


それでは、17話です。
テレビドラマは、シナリオの展開が早いですね。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2011年04月11日 08:09

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