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2011年04月14日

中学校の同窓会 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

2週間前、36年振りの同窓会があった。
佐賀県佐賀市の城南中学校の同窓会というわけだから36年振りである。
といっても、同窓会自体は各々開催されているらしく私が参加していなかっただけだ。
だが、東京の新宿で同窓会開催と言われて驚いた。
そもそも開催自体が危ぶまれるのではないかと。
そんなに人数がいるのだろうか。
もしかしたら、2~3人集まってのオヤジの飲み会?
そんな心配をよそに幹事Y君は着々と準備を進めていた。

城南中学というと島田洋七さんの「佐賀のがばい婆ちゃん」で一躍有名になった。
と、地元出身者は思っているが、世間的には知名度ゼロである。(当然)
彼は野球部の部長であり、幹事のY君も野球部の部長で島田氏の後輩にあたる。
恥ずかしながら私も野球部であり、同部からはもう一人U君という参加者もいた。
すでに3人であるから、この時点でただのオッサンの飲み会は脱していた。

実は先日行われた高校の同窓会の煽りを受けて、
だったら中学の同窓会も出来るよ・・・と無理難題を吹っかけたのが始まりらしい。
しかし、想定外と言われるほどの東日本大震災があり、
(そもそも自然界に想定内も、想定外もないはずなのだが)
計画停電という名の無計画な停電が繰り返され、
日常生活にすら支障をきたしながら自粛ばかりが独り歩きをして、
ついには産業界全体が落ち込んだ頃・・・当然のように同窓会は中止と思っていたら、
幹事Y君からの力強いメールが発信された。

土日は計画停電はやらないらしいから、自粛ばかりでは何も生み出さない。
秋に仕切り直しで計画はしているが、折角だから集まれる人だけでやりましょう。
では一次会だけでも出席するか・・・と思い参加したのだが、良かった。

皆立派に年を取っていて、未だに独身であったり、バツ1であったり、
係争中だったり、子供の話に花を咲かせたり、恩師の話題に胸が熱くなったり、
亡くなった友人を偲んだり・・・
結局言えることは、生かされていることの幸せを噛みしめたのである。
生きているだけで丸儲けと言うが、冗談のようだけどその通りなのだ。
人生の成功や出世の話に目が眩むけど、
生きているだけで幸せなんだとつくづく思った。

年を取ってからの同窓会ってやつは、それなりに学ばせてくれる。
36年振りに会った友人も多かったが、タイムスリップするから不思議だ。
こういう仲間は大切にしたい。


では約束の夏の第一部終了編。
20話です。
やっと22~23歳までの話が終了です。
明日は、8年後から始まる第二部。


投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2011年04月14日 08:30

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