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2011年06月30日

適切なアピール…葬儀社のホームページを見て(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

適切なアピールというのは、
人もそうですが、企業にとっても重要です。
今回の震災に於いても、各企業やそのトップが、
「義捐金を○○円寄付しました」という情報がマスコミに流れました。
下手すると嫌味に聞こえますが、適切にアピールすると、
企業が社会に貢献している良いイメージが付きます。

「社会貢献」というキーワードは、
昨年あたりから企業にとっても問われる内容になってきました。
企業が利益を追求する団体として活動するだけではなく、
その活動の中でいかに社会に還元していくのか。
「社会企業(家)」という言葉も流行語の一つになりましたが、
NPOだけでなく営利団体であっても、
社会貢献や地域への還元が求められる時代なのでしょう。

今、全国の葬儀社のホームページを見ていると、
冒頭に、今回の震災で亡くなられた方へのお悔やみや、
被災者の方へのお見舞いが書かれている企業が多くあります。
また、集まった寄付金の額を具体的に書いているところもあります。
これは東北だけではなく、全国の葬儀社のホームページで書かれています。
葬儀は地域産業なので、九州の葬儀社のホームページを、
東北の人が見ることはないでしょうが、
今回の震災では、地域を超えて支援をさせていただきます、
お悔やみの気持ちを持ち続けています、という顧客へのアピールなのでしょう。
そのような企業としての姿勢が「社会に対する姿勢」の一つでもあり、
その姿勢からくる具体的な行動が「社会貢献」になっていくと考えます。

一方で、多くの葬儀社のホームページを見ていると、
具体的な行動が想像できない、見えてこないばかりに、
失敗しているなと思われるような例も見えてきます。
例えば、
「葬儀は我が社に安心してお任せください」
といったフレーズ。
ホームページを見ていて「安心」を標榜している葬儀社は多いと感じますが、
「安心して任せてください」と書いておきながら、
葬儀の金額に関して全く書いていない、もしくは、大雑把にしか書かれていないと、
どう安心して良いのやら伝わってきませんし、分かりません。

安心を伝えたいのなら、出来る限り具体的に自社のこと、
また、自社の葬儀のことをアピールする、例えば、
「○○というプランには、○○や○○が含まれていて、
 ○○は含まれておりません。金額は○○円になります。
 近年では○○といった要望をお持ちの方に喜ばれています。」
など、上記だけでは足りないと思いますが、
具体的に書かれていた方が、一般の人は興味を持つでしょうし、
ほとんど葬儀を知らない方は、安心するのだろうと思います。

自分を知ってもらえれば、相手も安心すると思います。
同じ地域に競合のホームページがある場合は、
そのアピールの仕方を見直してみるのも、良いかもしれません。

…ま、上記のようなことを書いていて、
私自身、アピールするスキルが足りんなと反省するのですが。

それでは、約束の夏の第62話です。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2011年06月30日 08:00

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