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2011年07月28日

葬祭ディレクター技能審査対策in秋田 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

秋田に向かう、移動日は無しである。
終わった日が移動日で、翌日からまた二日間の研修が始まるのだ。
盛岡から秋田市まで「こまち」に乗って1時間半。
結構トロトロと走りやがるんだよね。
東北新幹線では、どうかすると仙台の次が盛岡なのに、
秋田新幹線になると途端に遅い。
だが、山形新幹線に続く第二のミニ新幹線は、味わい深いものがある。
新幹線っぽくない所が不思議である、長閑(ノドカ)である。
実は、線路名称上は盛岡―大曲間(75.6キロ)が田沢湖線、
大曲―秋田間(51.7キロ)が奥羽本線に属するのだ。
そんな路線を、疲れた体に全身蕁麻疹が出て、
「ウッヒィー」と掻き毟りながら秋田へ向かった。

秋田は、2010年県内の自殺率(人口10万人当たりの自殺者数)が33・1と、
前年より5ポイント改善したものの、
都道府県では16年連続で全国ワーストとなったことがわかった。
(日本は1997~1998に3万を超えて以来、ずーと続いている)
自殺者は交通事故死者より多いという。
こう書けば、秋田県人は暗いというイメージなのだが、
私が知る秋田の人々は、底抜けに明るいし、勉強家でもある。


(模擬試験中)

毎回、講習の中で弊社オリジナルの2級学科試験をするのだが
(これは時間の関係もあって、1級の方も同様に受けてもらっている)
200点満点中、120点以上の方が一番多かった。
これには吃驚である。(但し、合格は140点以上から)
平素は一人もいないケースだってあるのに、大勢の方が高得点。
基礎力が結構あることが分かる。
それだけではない、例えば司会業務をやっていない、
にも拘らず受験する人は多いが、このメンバーで該当する者はいなかった。
実務経験がキッチリ現場経験と等しいのも、近年では逆に珍しい。
そんなことから例年、合格率が高いのである。
また、幕張の講師をやってくださる両S氏が結構厳しく教えている。
1級の幕張を6分以内という。
7分で完成させるだけでもそこそこだが、そこから更に1分詰めるとは過酷。
その1分に1か月以上は掛かるかもしれない。
オリンピックに例えるなら、標準記録突破は参加条件でしかない。
それが7分であり、それでは勝負にならないから、
そこから6分にまで詰めていきなさいということか。
・・・厳しい・・・
こうして秋田の合格率が維持されているのだと思う。
両S氏に感謝申し上げたい。

ここの会場でも初日終了後に親睦会が催された。
色々と新たな情報も仕入れたのだが、それはともかく秋田弁の言葉の面白さは、
とぐに意味はねぇども(特に意味はないのだろうが)
あえでいえば(あえて言うなら)
まんず名詞に「っこ」を付ければまじがいない
(大概名詞に「っこ」を付けると間違いないだろう)
となるのだが、更に言うなら、濁点が一つずつ多いのである。
却って喋りにくくないかと思われるのだが、彼らは器用にこなす。

少しだけ手応えを感じた二日間だった。
皆様、大変お疲れ様でございました。

即、新幹線に乗って大曲まで、奥羽本線に乗り換え日本海沿いを直走る。
新庄まで150分程度か・・・って遠いよ。
この日も移動日なしであった。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2011年07月28日 08:30

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