ブランディングは…ルイヴィトンやシャネルは「ブランド物」などと呼ばれますが、
『企業が、顧客にとって価値のあるブランド(商標)を構築するための活動すること』です。
大雑把に言うと、「●●社」や「○○葬祭」という名前を聞いただけで、
「あそこは良い葬儀をやってくれる」と顧客が考えてくれるよう企業活動をすることです。
一方、マーケティングは…これも大雑把に言うと、
『顧客が(葬儀に)何を求めているのか調査すること』です。
施行後にアンケートをとる葬儀社も多いと思いますが、
これもマーケティングの一つと言えるでしょう。
ブランディングとマーケティングは連動した企業活動で、
マーケティングで得た顧客ニーズを、ブランディングで打ち出すのが一般的です。
自社の顧客ニーズに家族葬が増えれば、その方向に沿って企業活動を変えていきます。
高級感ある葬儀を望む顧客が相手なら、高級な葬儀ができる体制を整えます。
地域・地元の葬儀の顧客を相手にするなら、
都会的な葬儀のブランディングは必要ありません。
顧客のニーズに沿った葬儀ができるよう打ち出すのが、正攻法です。
これらの一連の流れは、特に大企業になるほど、
経営者として求められる基本的な資質の一つではないでしょうか。
一つ考えなければならないのが、
何でもかんでも顧客ニーズに対応するのは難しいということです。
ダイソーで、ルイ・ヴィトンは売れません。
直葬を専門とする葬儀社では、大型葬を捨てることになります。
葬儀は地域産業なので地元住民を相手にすることになると思いますが、
その地元顧客の中でも、自社がどの顧客層を狙うのか絞らなければなりません。
・・・なにか、大それたことを書いている感じがありますね。
特にカタカナ言葉を使うと、それだけで大それた感が出てしまいます。
工場長のエッセイには似合わない(もしくは、つまらない)。
そう思われたら、ブランディングの失敗です(笑)。
閑話休題。
ブランディングとマーケティングは、大なり小なり、
どの企業でもされていることだと思います。
経営者の勘でブランディングした企業が、
たまたま顧客ニーズと合致してヒットやホームランを打てる場合もあります。
それも経営者が普段からアンテナを張り、
小さなマーケティングを積み重ねているからでしょう。
ですので、「マーケティング」⇒「ブランディング」という思考の流れは、
目新しいことではありません。
むしろ、その「マーケティング」⇒「ブランディング」の処理をする【スピード】が、
今、葬儀社に突き付けられている課題だと感じています。
何やら長くなりそうなので、続きは明日にさせていただきます。