ただ、この<ちょっぴり>という程度が難しいのだ。
どっぷり嵌ってしまうと年月が邪魔をして
「葬儀の司会はこんなもんだ」と勝手に決めつけたりする人がいる。
どっぷりまで使っていなくても、葬儀経験1~2年という年月を刻めば
「勝手に抑揚を付けたり、勝手に切ったりする」ことが多くなる。
しかも、その意味も分からずにだ。
それらがいけない。
意味もなく、何かをやって良いわけがない。
理由がキチンとあるのに、それを学ばないから、学ぶチャンスがないから、
残念ながら聞きづらい司会が出来上がってしまうのだ。
非常に勿体ないと思う。
(3日目を迎えた18名の受講生です)
時代は少しずつ変化を見せながら、確実に変貌を遂げる。
かつての参加者は、葬祭部に回されたという意識が強くてなかなかうまくいかなかった。
今は時代が違うし、取り巻く環境もガラッと変わった。
参加者も若くて前向きだし女性も多い。
この傾向はこれからも続くだろう。
やがて・・・新人と雖も、ある程度司会は上手くて当たり前の時代が来る。
テレビの世界でも、嘗ては学芸会のような新人俳優・女優がいた時代が懐かしい。
今のテレビ界で、そんな人がいたら稀有な存在だ。
葬儀の世界とて例外ではない。
だが、司会だけでなくすべての事柄に対して、
新人は慣れていなくて当たり前。
最初はどこかオドオドしながらお客様に対応していても、
数年経てば急な変更などにも余裕をもって対応できるようになる。
言葉の上で「ちょっと嫌味な・・・」と思っても、
臨機応変に、しかもユーモアを交えながらお話が出来るようになる・・・筈だ。
そうやって仕事に慣れていくものだ。
だから、いきなり司会担当というのは珍しいだろう。
どの業界でも言えることだろうが、
葬儀業界全体のレベルは少しずつでも確実に上がっているのだろう。
次の世代を担う新人の皆様に期待したいと思います。
大変お疲れ様でございました。