まずは、「亘理町合同追悼式」の記録映像について。
弊社の司会の確認の意味も含めて、DVDを送っていただいたと存じます。
パッケージには司会者の名前も入れてありました。
内閣総理大臣や宮城県知事と並んで名前が書かれていると、
私が司会をしたわけではないですが、何だか光栄です。
また、全体にわたり流れていたBGMは、弊社で制作したものでした。
(FUNETでもダウンロードできる曲です)
映像の内容は、合同追悼式の様子を記録したものです。
大部分は、内閣総理大臣、宮城県知事、亘理町議会議長の3名の追悼の辞、
そして遺族代表によるお別れの言葉に占められていました。
遺族のお別れの言葉は、被災された4,50代の方、高校生の方の2名でした。
素直な気持ちを吐露された、胸を打つ内容でした。
少し話はそれますが、お別れの言葉を聞いていると、
「仮土葬は当初2年」と言われていたそうです。
当初の混乱、火葬炉が不足していたとはいえ、
行政は本当に2年後に掘り起こして火葬するつもりだったのでしょうか・・・。
掘り起こし作業がどれ程大変で、柩やご遺体の状況も想像がつきます。
実際は、8月中にほとんどの仮土葬のご遺体が火葬されました。
仮土葬・火葬に関しては、今回の経緯を再検証した方が良いと改めて思います。
真夏の8月の体育館に1000人程度の人が入り、長時間大変だったと思います。
シオリで身体を扇ぐ参列者も多かったようですが、
気分の悪くなる方がいないか見守っていた主催側の苦労も伝わって来ました。
本当にお疲れ様でした。
次に、東北の葬儀社様の記録映像。
こちらは、震災発生から仮土葬、掘り起こしまでの記録です。
主に、仮土葬と掘り起こしの様子が映されていました。
掘り起こし作業では、映像に映る体液や血液の生々しさが、
仮土葬の作業の実際で、葬儀社の過酷な仕事なのだと実感した次第です。
映像には多くの柩が映っていましたが、そのひとつひとつにご遺体があることを思うと、
重い現実を改めて思い知らされます。
2,3ヶ月の仮土葬で、かなり柩の腐敗が進んでいる状態でしたから、
2年後に掘り起こすとしたらどうなっていたでしょうか。
改めて書きますが、仮埋葬・掘り起こしは行政主導で決定がなされたようですが、
検証の必要性を感じました。
尚BGMは、私も好きなドボルザーグの「新世界」でした。
映像を見るだけでも、その過酷な作業ぶりが伝わってきました。
大変お疲れ様でした。
余談ですが、送っていただいた方は映像編集に長けておられて、
非常に見やすく編集されておりました。両者の編集技術に感服です。
近年では、写真をスライドショーにしてメモリアルコーナーで流すことは
一般的になって来ましたが、年々映像の質が上がっているように思います。