コンプライアンス的な話では、オリンパス問題も世間を賑わせています。
会計上の損失の先送り、財務の誤魔化しは、
法令を遵守できていないであろう点で限りなくクロに近い事件です。
また、今は上場維持できるかどうかで瀬戸際の議論が続いています。
海外資本から買収話も噂立っているようです。
トップの不祥事で、日本の一大企業の存亡が左右されるというのは、
非常にリスクの高いことだと改めて実感します。
従業員は悪くないのですけど、結果次第で従業員の生活が左右されることになるでしょう。
このような事件が起きてしまうと、コンプライアンスの重要性を再確認させられます。
あと、大王製紙。
経営者が会社から金を借りてカジノに使ったそうですが、これは完全な会社の私物化。
もはや、残念な経営者としか言いようがない。
これも企業としてのコンプライアンス体制が無かったということでしょう。
この種のリスクを防ぐためにも、コンプライアンスを布いておくことは一理ある。
清武氏の行動も、社会的な意義があると言えそうです。
企業規模に応じて、適切な権限分散、権限移譲が望ましい・・・建前上では。
けれども、トップに立つ人といえど、一人の人間。
個人として利益追求を考えれば、権限は自分に集中しておいた良いに決まっている。
決められたルール上で最大限の利益を得たいと思うのが、人としてのサガでしょう。
そのあたりのバランスが難しい。
コンプライアンス体制を決定するのも、トップの仕事ですからね。
こういう大きな事件が無いと、なかなか改善されないでしょう。
逆に言えば、こういう事件をきっかけに、コンプライアンスを見直すことにもなります。
(今回の一連の事件で、上場企業は社外取締役の義務化が決定しそうです)
コンプライアンスは、守った方が良い。
しかし、わかっちゃいるけどなかなか出来ない。
ま、少なくとも、小さなコンプライアンス、
音楽や著作物などの違法な使用には気を付けましょう。
何億円ものお金が流れた事件に比べれば、小さな法令遵守ですけどね。
小さなことからコツコツと、意識していきましょう。