最近、飲食店の評価サイト「食べログ」において、
不当な順位操作が行われているのではないか、と話題になっています。
参照:「食べログ」の順位操作 消費者庁が調査
これも、一種の「ステルス・マーケティング」です。
もし、この件に不当な順位操作が景品表示法(不当表示)に抵触するのであれば、
違反事業者がどこになるのか気になります。
「ステルス・マーケティング」と横文字で書くと聞き慣れない感じですが、
昔からあった手法でしょう。「さくら」や「やらせ」などがそうです。
新装開店の店に行列ができてテレビや新聞が話題にし、
大きな広告になってしまうのは今でも良く目にする光景です。
歌手や俳優に対して、あたかも人気があるように見せるために、
動員がかけられるということも良くあることです。
インターネットで検索上位に来るようにするSEO対策も、
一種の「ステルス・マーケティング」と言えるかもしれません。
また、話題にする行為だけでなく、
芸能人などが不祥事を起こしたら話題にしないようにする「火消し行為」も、
「ステルス・マーケティング」ではないでしょうか。
オリンパスは今が上場廃止になるかどうかの重要な時期なのに、
ほとんど話題に挙がらなくなりました。
昨今、上場維持の方向に動いているようですが・・・。
この種の行為は、日常的に行われていることですし、
広告代理店などが手掛ける手法の一つでしょう。
今回の「食べログ」の一件が、景品表示法(不当表示)に抵触するなら、
どのラインに法の線引きがあるのか気になります。
「食べログ」という飲食店評価サイトの影響力が大きくなっているのは、
私の身の回りで活用している人が多いことから実感します。
飲食店の市場は大きいですし、比較サイトの競争も激しいでしょう。
個人的には、どこかが「食べログ」を貶めようとしているのではないか・・・
とも勘ぐりますが。(これが本当のステルス・マーケティング!?)
葬儀においても、いくつか比較サイト、評価サイトがあります。
その多くは葬祭業者から料金を得ていることを、消費者は理解しておくべきでしょう。
当然、作られたイメージや印象、評価があることも、
可能性として持っておくべきです。
最終的に判断を下すのは消費者本人ですから、
消費者の情報リテラシーが最重要なのは言うまでもありません。