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2012年01月27日

米海兵隊、遺体侮辱映像に思う(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

葬儀の役割の一つに、亡くなった人の尊厳を守るということがあります。
その全く逆の行為が、アフガニスタンで起こりました。
米海兵隊の戦闘服を着た男4人が遺体に放尿している映像がインターネットに流出し、
国際的なニュースになっています。

・CNNのニュース映像

元映像もyoutubeに溢れていますが、見るに堪えないので載せませんでした。
見たい方は、youtubeで「米海兵隊 放尿」と検索すれば閲覧できるでしょう。
その映像、一般的な感覚では全く理解できない行為なので、
映像の真偽をまず疑いましたが、アメリカ側はこの事実を認めているようです。
現在も調査中とのこと。

戦争は、人間の精神的な部分を破壊するのかもしれません。
遺体に対して尿をかけることは常人では考えられないし、
それを映像に撮ることも異常です。
このような事件が起きると第二次世界大戦時のホロコーストを思い出しますが、
異常な状況における異常な心理状態というものは、人にそもそも在るものなのでしょう。
平和な私たちの精神では思いもよらないことを、戦地ではできるようになってしまう、
人間の異常性というか、感覚の麻痺というか・・・。

平和な日本だから、一層、今回の映像の異常性に強く驚かされるのかもしれません。
もちろん、アメリカを始め諸外国でも野蛮な行為として非難されていますが。
そもそも戦争自体が、野蛮な行為でしょう。
極限の状況で、特に集団心理が働くと、人は精神が変容し野蛮になる・・・。
単に野蛮と批難するだけの問題・・・ではないような気もします。
状況によっては、私たちもそうなる可能性があるのですから。
ま、意識したからと言って、解決できる問題ではないでしょうが。

斉藤隆夫の反軍演説。
蕎麦で有名な兵庫県出石町出身で、兵庫県民の誇りです。
もし、私たちが、1940年の戦争の雰囲気の中でこの演説を聞いて、
私たちはこの演説をどう感じていたでしょうか。
今では、全うなことを言っていると思えますが・・・。

尚、この演説により、同年の3月7日に斎藤は衆議院議員を除名されました。
人というものは、自らを律していても、
集団の雰囲気から容易に抜けられるものではないのでしょう。

話がえらい脱線していましたが、難しい問題だと思います。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年01月27日 08:31

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