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2012年03月13日

生と死について科学する1 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「ヒトはどうして死ぬのか」(田沼靖一、幻冬舎新書)
という本を買って、読まずにずーと放っておいた。
近頃は、老眼になってから活字離れが進み困ったもんだと思っていたら、
1~2年程で老眼の進行も穏やかになって漸く落ち着いたのか、
少しずつではあるが再び本が読めるようになってきた。
簡単に言えばよかった。
つまり、この本を読んで興味深く感じたことがあるのだ。
そこで4回連続のエッセイとして、他人の書物から文章を抜きだしながら
言いたいことを言って気分をすっきりさせたい。

ところで、私のナレーションに以下のものがある。
「人は遥か彼方より、天地自然に抱かれてその歴史を営んできました。
 我々の足元には、無数の命が眠っています。
 古代から繋がる命の歴史…。
 脈々と引き継がれてきた歴史の上にある、今の命。
 自然の法則に例外というものはありません。
 命の旅、それが人生…。」

話しが少しズレるかもしれないが、
上記のナレーションの様に、生物は必ず死ぬと思われている。
が、それは間違いである。
(だから私は間違っているから私は馬鹿である・・・というのも間違いだろう)
自然の法則に例外はたくさんあるのだった。
しかも、精神的な話をしているのではない。
生物は本来、死ななかったのだ。
ガーンッ!

詳細はこの本を読んで欲しいが、(それならここに書くなって)
生命進化の系統を遡れば、生物はその全てが死ぬわけではありません。
地球上に生命が誕生して38億年。
その内20億年間、生物は死ななかった。
そう、生物は約20億年間死んでいない。
(どうだ、参ったか)

DNAを遺伝情報として持つ始原生物が現れたのが35億年前。
始原生物とは、大腸菌のような単純な構造を持つ単細胞生物のこと。
悪口を言う時に、アイツは単細胞だからさ等ということがあるが、
…長くなりそうなので話を元に戻そう。
簡単に言うと、遺伝子のセット(ゲノム)を一組だけ持つ一倍体の生物。
一倍体の生物は、同じ遺伝子をコピーしながら無限に増殖を繰り返し、
親も子もなく絶えず生きていきます。
急激な環境の変化による「事故死」が起こる以外、自ら死ぬことはありません。
つまり単細胞生物に死はプログラミングされていない。
事故でもない限り、いつまでも生を全うする。
単細胞生物とはそういうものらしい。
(単細胞と悪口を言われる人間も長生きをするのだろうか?)

しかし、ここに多細胞生物の誕生によって「死」というものが組み込まれ、
それは同時に「性」の誕生でもあるのだったが…。(詳細は後述)
簡単に言えば、死を制御する遺伝子が組み込まれたということだ。

明日は、その「死を制御する遺伝子」の働きに関して。

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上記のナレーションは、FUNETのナレーション・プロローグ文章、
オールマイティの「自然」カテゴリに在ります。
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葬儀司会ナレーションにご興味のある方は、ぜひ!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年03月13日 08:30

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