これは細胞自体に死のプロセスが書き込まれているのです。
また、その死の制御には、二つの死に方があります。
一つは自死に近いもので「アポトーシス」、
もう一つは事故死みたいなもので「ネクローシス」。
どちらもギリシャ語だったと思うが、最後に「…シス」と付いている所が、
「…死す」に通じているようで言葉は面白い。
(よっ、久々に真っ白い犬・・・尾も白い)
何だか落語みたいになったが、話しがややこしいので、もう一度書こう。
遺伝子のセット(ゲノム)を一組だけ持つ一倍体の生物…大腸菌のような単細胞生物。
この時代が20億年続き、その後に出現したのが二倍体細胞生物。
その後、多細胞化していくのです。
(ヒトもこの中で誕生します、釈迦もキリストも…あっ、ヒトではないかも)
二倍体細胞生物は、父親と母親から一組ずつ遺伝子のセットを受け継ぎ、
二組のセットを持つ生き物です。
つまり、二倍体細胞生物の誕生とは「性」が現れたことを意味しています。
このとき、生命進化の歴史の中で「死」という現象が登場するのです。
「死」の歴史は、割と新しいと言えるかもしれません。
ここで興味深いのは、どうして「性」と「死」が同時に生まれたのかということ。
またまた簡単に言いますが、
精子と卵子の合体は、(釣りバカ日誌の「合体!」と近い意味)
それぞれが持ち寄った遺伝子セットを合わせることで、
二倍体の全く新しい遺伝子の組成を持つ受精卵がつくりだされるのです。
(ここには、調味料としての愛が必要で-す…馬鹿)
この新遺伝子君には、環境の変化に柔軟に対応する適応力の高いものから、
逆に変化への適応力を低下させるものまで色々とあるでしょう。
必ずしも全てが望ましいものであるとは限りません。
そこなんです、本日のポ・イ・ン・ト・は。
所謂、言葉は悪いけど不良品をスムーズに排除する仕組み。
(金八先生の腐ったミカンの方程式とは真逆だぜ)
それがアポトーシスなんです。
(えーと覚え方は、「アホ凍死す」・・・駄目だこりゃ)
擬人化して書いていますけど、DNAのお話ですから怒らないでね。
では、続きは明日。