参加者は、未経験者から2年程の業務経験者が殆どを占める。
そのなかで、ベーシック講座なのに、
某役所から参加された方はキャリア30年。
30年!?
相当凄いキャリア…しかし、これだけベテランだと癖が酷いだろう。
もう直そうとしても無理だろうな、と思っていたら…いやあ、巧い!
自分の声のコントロールが出来ているから、どうにでも出来る。
彼が葬儀社の方ではなく、役所の方だったのが幸いしたと思う。
普通の喋り方がベースにあるのだ。
役所(行政)の人が何故?と思われるかもしれませんが、
全国の役所の中には、様々な形で葬儀を扱っている所もあります。
今回初の試みとして、FUNETのホームページ上で事前に発声練習をお願いしたら、
今までの初心者と比較して数段良くなりました。
やれば出来るのだ…やらなきゃ出来ない、当たり前田のクラッカー(古っ!)
フィジカルの発声練習は、一度やったからって巧くなるわけではない。
しかし、正しいやり方を一度は教えないと上達の速度が違ってくる。
誤った手法でやっても葬儀司会と例えば舞台は違うから、
目的と方法論はしっかりと教える必要がある。
簡単に言うと、腹式呼吸にこだわる必要なし!
その時に、<書き言葉>と<話し言葉>のルールの違いを伝えて、
2次元の世界に表現された文字と、その文字を言葉として話す時の差はクリアにしたい。
そういうモノの見方・考え方を知ることで、何かが掘り起こされることもある。
更には、発声練習と一口に言っても、そのやり方は様々にある。
葬儀司会にとって効率的なやり方とは…
葬儀司会にとって即効性のあるやり方とは…
これは新人にとって役に立つはずだ。
テクニックは、マジックの種明かしみたいだ。
テクニックの名称を覚え、
その効果を体験してもらい、
そのやり方を真似てもらう。
<真似る→まねぶ→学ぶ>というのは、
司会に限らず表現の勉強ではよく使われる手法である。
但し、注意事項があって、それは表現のジャンルによって多少真似方が違う。
葬儀司会の注意事項だけを知っていればよい。
テクニックは頭で理解しても不十分、それを身体に叩き込まなければならない。
そこには個人差、努力のレベルというものが付きまとう。
セオリーはベーシック講座では多少。
とはいえ、文章の切り方、切った時のルール、二つの文言の表現方法、
並列の間のルール、余韻を残す方法、文末のパターンなどは学んでもらう。
表現のディテイルまでは時間がないが、核になる部分はきっちり押さえている。
更に、講座終了後もテキストCDを自宅へ。
帰ってからが本当の勝負、いつまでも講座は続くのだ。
今回も改めて思ったのは、初心者は最初が肝心ということ。
全くの素の状態で参加していただくのがいいのかもしれない。
16年続けていてそう思うのだから、間違いないだろう。
入社したての可能性を、もぎ取ることなく成長させて欲しいと切に願う。
巧い司会は、聞きやすい司会である。
ただ、それだけだ。
大変お疲れ様でございました。
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