場所は、祇園の南側にある祇園甲部歌舞練場です。
その建物は、花見小路や八坂神社までは行ったことがあるのに、
なかなか近づきがたかったお茶屋さん界隈に堂々と建っていました。
建物そのものが有形文化財として登録されている由緒あるものです。
祇園甲部は、京都に五つある花街の中でも一番大きな花街で、
お茶屋64軒、芸舞妓101名(内舞妓23名)が在籍しているそうです。
当日券は、三階正面桟敷自由席なので30分前から並びました。
座席の回りは隣も後ろも外人さんのツアー客だらけでした。
時間になると「ヨーイヤアサー」という舞妓さんたちの派手な掛け声と共に
第140回の「都をどり」が始まりました。
何年か前にNHKのテレビ小説「だんだん」で、
主人公が舞子さんになるまでのお話を見ました。まるでその世界そのものです。
花道から出て来る芸妓さん舞妓さんが、色鮮やかな京友禅の着物、
西陣の帯をつけて一流の舞台を見せてくれました。
十人以上が少しも乱れない踊りを披露します。
「この裏側には、厳しい稽古があるんだろうなあ・・・」と思いました。
まさにプロフェッショナルです。
三味線などの地方連中、鼓や太鼓のお囃子連中が奏でる演奏も見事でした。
今年の春の京都は桜の開花が遅くて、堪能できなかったことは残念でしたが、
最後に2日間のスクーリングの疲れも吹き飛ぶような夢の世界を堪能出来て、
最高でした!