研修会の翌日早めにホテルを出て、「白いソニック号」で杵築に向かいました。
今まで、時刻表にわざわざ「白いソニックで運転」と書いてある意味が
分かりませんでしたが、乗ってみてなるほど・・・豪華な車内です。
おしゃれなインテリアです。時刻表に書きたくなる気持ちが分かります。
でも、杵築にはアッと言う間に着いてしまいました。
杵築駅は小さな駅なのにソニック号が止まります。
駅から杵築の中心部までは10分ほどの路線バスです。
近所のおばあちゃんたちも一緒です。
バスの中での私は、杵築の街を短い時間の中で全部歩きたいので、
あらかじめ手に入れたパンフレットで全体像を研究していました。
バスセンターからどの方向に歩いて、どこで小休止、等など・・・。
エッセイ用の写真スポットもある程度決めておきました。
いざ歩きはじめると、平日なので観光客のような人はあまりいませんでした。
しかし急な坂道がいっぱいあります。不思議な街です。
なぜこんな街が出来上がったのでしょう・・・。
高台に武家屋敷があって、そこから坂道で下に降りると商人の町があります。
武家屋敷はそのまま残されていて本当に素敵な町並みでした。
カトリックの教会まで白い壁で作られています。
街ぐるみで大切にしていることが分かります。
お屋敷界隈には、世俗的なお土産屋さんのような物は無くて、
旅人に静かな時間を与えてくれます。
私はまるで時代劇の中に入ったような、ゆったりとした時間を過ごしました。
この日は本当に良いお天気で、
大分から杵築に続く初夏の別府湾がとってもきれいでした。