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2012年06月07日

第46回葬祭セレモニー司会術【ベーシック講座】終了 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

春先から3回目を数えた葬儀司会講座の葬祭セレモニー司会術【ベーシック編】。
キャリアアップ講座と合わせると、この秋で70回目を超えるという。
長年お世話になっている(株)綜合ユニコム様主催の講座だが、
私の年間の講座数がちょうど70程度である。
ということは、講師歴が16年で単純計算すると、僅か1年分だ。
では、他の講座はどうなっているかというと…他の企業や団体や、
全国各地の単独の葬儀社様などの開催でお世話になっているということである。
年数回の連続講座を10年以上程続けてもらっているところが数か所あるし…というより、
毎年ツアーのように伺っていると云った表現が実態に近い。
主催者が異なるので、ユニコム様のように誰でも参加できる講座ではないが、
全体の講座数を足し算してもいいなら、1.000回は楽に超えているのだ。
随分長い道のりだったような気もするし、あっさり続けてきたような気もする。
振り返れば、講座に対する<一つ一つの一生懸命>の繋がりでしかない。
それでいいのだろうし、これからも楽しみながら続けていければと願っている。

噂によれば、私は怖い講師だとか厳しい先生だとか言われているらしい。
しかし、決して怖いとか、厳しいのではなく、
ただ一生懸命にやらせていただいているだけだ。
(誤解しないでいただきたい)
人づてに話をするとき、その話を面白おかしく「盛らないで」欲しい。
ありのままを伝えていただければ、と願っている。
講座中のこの写真を見て…判断するといいぜぇ!
(わざとらしく笑顔の写真ばかりを選んだが…)


(なるほど、笑いながら厳しい事を言われると、震え上がるのだろうか)

さて今回も、少しだけテキストを変更した。
(全く同じテキストは存在しません)
実は今の時期、頭の中は葬祭ディレクター技能審査対策の資料作りに追われている。
しかし、この日ばかりは司会セミナー用に切り替えて臨みました。
今回は若干参加人数が減ったが、それでも19名の方がお集まりになってくれた。
しかも圧倒的に男性が多い、新人が多い、そしてリピート企業様ばかりです。
近頃、また男性の参加者が増えました。
ひと頃は、「司会は女性に任せる」というような言い方で、
あるいは、「司会は女性が適している」等と逃げ口上のように言っていた人たちも、
男性だろうが、やれば出来るということが分かってきたからでしょうか。
私は(個人的意見)、女性の方が司会に向いていると思います。
しかし男女の司会は、それぞれの個性があって甲乙つけがたく、
片方の性にこだわる必要がないのも真実…。

司会が巧くなりたい…ならば、男女を問わず努力しなければなりません。
司会が巧いか下手かは、原則、努力の差です。
(その他、素質だとか環境だとか色々とあるけれど…結局は努力)
しかし、司会が巧い人の中にも実は二種類あって、
何故巧いかを理論的に把握している人と、そうではない人(所謂、司会者)がいます。
例え司会がどんなに上手な人であっても、
他人に教えるという作業、相手を巧くするという作業は、全くの別物。

それは、具体的にはどんなふうに違ってくるのでしょうか。
何故巧いのかを、「司会を科学する」という感覚で捉えている人はほとんどいません。
本来はそれでいいのでしょう。
しかし、司会講座という形で成り立たせるということは、
決して分析には向いていない形態の物でも、
科学的に解明して伝えてやらなければならないのです。
そうすることで、理論的な手順やルールが生まれてきます。
感覚だけでやりきると、絶対的な安定感が足りません。
説得力にも欠けます。

また、葬儀に対する熱い思いや、遺族に対する優しさ等はとても大事な事ですが、
それで司会が巧くなるなら、ほとんどの人が巧くなります。
だが現実にはどうでしょうか。
気持ちはあっても、その気持ちを活かす技術や理論がないと、人には伝わりません。
だからと言って司会理論を科学的に分析するだけでは不十分。
実際に司会がやれる人でないと人は付いてこないでしょう。

私塾形式だったらどんな教え方をしてもいいのでしょうが、
主催スポンサーが付いて(例えばアンケート等も回収します)の開催は、
塾のようなやり方では、とてもとても…私の立場では16年間も続かないでしょう。
<一対多で行う、尚且つ、一回単位の講座>…まさにべーシック講座もその一つ…は、
理論的にどの手順を踏んでやれば確実に上達するのか、
具体的に何と何を、どのようにしてやれば、急速に巧くなるのか。
まるで魔法のような上達法を、皆に共通する要素を、ひたすら求めての16年間でした。
そんな中から少しずつ見つけ出した、<井手メソッド>が効果を発揮してくれました。
つまり、嘗ての受講者が巧くなって、次のステージに再び参加されます。
これは、講師としては喜び以外の何物でもありません。
沢山のそういう方たちがいたからこそ、私は続けることが出来たのだと思います。

明日に続く。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年06月07日 08:30

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