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2012年06月01日

第58回初級講習会in平塚 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

長く続くこの講座は、三日間、葬儀の様々なジャンルを学びに来られる。
その講習棟の会場の入り口に、その日の予定表がびっしり書いてあった。
お見せすると拙いのが残念だが、これが中々凄いのである。
我々の講座は3日間で終了する。
葬祭関係は業務の関係上短期間しか取れないのである。
しかし他の講座は2週間泊り込み、或いは10日間連泊の研修もある。
勉強するのは葬祭業ばかりではないのだ。
これが社会の現実である。
最近変わったとはいえ、元来、日本の葬祭業は勉強熱心ではなかったように思う。
友引や友引前しか研修に参加できない、ということ自体がやや甘い考えかもしれない。
(現実的に難しいのはよく分かるが…)

嘗ては、地獄の平塚宿泊棟と呼ばれていたが、今ではすっかり綺麗になった。
間もなく始まる「葬祭ディレクター技能審査受験対策講座」では、
前泊、朝8時30分スタート、6時半終了というスケジュールを「地獄の…」
と呼んでいたが、とてもとても地獄どころか天国に近い。
しかも部屋には机も椅子もテレビもあるし、一階には大浴場も完備している。
そしてタオルと浴衣が用意されてありベッドで寝ている。
朝食と昼食と講座によっては晩御飯まで付いて風呂付。
こんな環境下で勉強しない訳にはいかないだろう。
こんな環境下で勉強して、合格しない訳にはいかないだろう。
有り難い限りだ。
しかも、宿泊棟は今では禁酒である。
有り難くない…トホホである。
(葬祭関係が3泊で良かった、と思う自分が情けない)
因みに今回宿泊した日の夜も朝も、腕立て100回・腹筋100回は忘れなかった。
アルコール飲料持ち込み禁止だからこそ、できる芸当だ。

平塚の駅は、結構な都会だ。
新幹線も停まらないのに立派な駅ビルがある。
日本の三夕にも選ばれるほど平塚の七夕は有名だし、
最近発見したのだが、囲碁の街としても有名だったらしい。
(私は囲碁をやらないので知らなかったが)
何年も通っているのに新たな発見がある。
奥深い街だ。

さて、葬儀司会の研修は滞りなく終了した。
いつもと同じである。
皆さん、司会に理屈があるなんて信じられない顔をする。
表現が理に叶うとは、こういうことなんだよ。
適当にやって、たまたま良かったなんてことはありません。
そして、どれだけ司会が苦手な人も手順を追って学ぶべきことをやれば、
やった分だけは必ず上達するのです。
そのために技術習得の時間もとっているのです。
個性はとても大切ですが、個性を伸ばすというのを誤解してはいけません。
その後からなのです。
初級では時間等の都合もあり、個性に関してまでは対応していませんが…。

そのような話をしながらも、参加してくださっている方々は新人であり、
決して司会者を目指している人ではない(中にはいるかもしれませんが)。
その前提に立ってお話をしています。
学ぶということは、学び方は…その話にスポットが当たるようにしています。
今後、様々な分野でご活躍されると思いますが、私の話が参考になればと思います。
次のステージで、少しは業務に慣れた皆様にお会いする日を心待ちにしています。
では、大変お疲れ様でございました。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年06月01日 08:35

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