研修会は第1回目と同様、「曹洞宗」の葬儀進行による模擬葬儀です。
県内から集まったスタッフの皆さん18名を
4つのグループに分けさせていただきます。
リーダー(担当者役)もその時に決まります。
リーダーを体験していただくことも目的なので、
経験年数には関係なく容赦なく選ばれます。
片やメンバーには、日頃、通夜葬儀には立ち会わない立場の方もいます。
祭壇設営や花の部門、献茶スタッフたちです。
しかしそのような方々も葬儀の接遇が出来ないか・・・と言ったら
そんなことはなく「接遇のセンスというものは、日頃から育まれる
個人の能力なのだなあ・・・」と思わされることもしばしばです。
やったことが無いことも少し教えただけで出来る方がいて、
私は即、葬儀の現場スタッフに推薦します。
(その後、どうなるかは分かりませんが・・・)
祭壇設営をしていたって、花を作っていたって、
葬儀のお客様を大切だと思う気持ちは誰でもが同じで、
自分の行動に自信と誇りを持って仕事をする人は、
どこで何をしていても「イイ仕事」をするのです!
この研修会は、グループ分けをしてからがひとつの山場です。
この日の進行状況を配布されたシートで確認して、どこの部分を誰がやるか、
どのエリアを誰がやるか、焼香台の設置、マイク出し、ご案内、誘導 等など・・・。
ある程度の采配をする必要があります。
ここでは日頃の葬儀の中で、
ミーティングや打ち合わせがどれだけ出来ているかが問われます。
特にリーダーは、指示命令の出し方や、スタッフへの委ね方などが問われます。
余裕の無いリーダーは、全部自分でやろうとします。
しかし出来るリーダーは、いかに仕事を振り分けるか、
どのくらい仕事を人に任せられるかを考えます。
ミーティングの進め方からしてすでに違います。
これも研修の目的のひとつですので、この時私は黙って、見て、聞いています。
模擬葬儀が成功するかしないかは、この短い時間にいかに集中して
葬儀の全体像をイメージして、全員の気持ちを一つにするかにかかっています。
さすが、ベテランスタッフたちは、
初めて出会った人たちとも上手にコミュニケーションを重ねて、
葬儀開式へと気持ちを高めています。
つづく