【信託】は、私にとって聞き慣れない言葉ですが、調べて見ると、
『委託者(依頼者)が、自己の財産を、信頼できる受託者(この場合は銀行)に
譲渡するとともに、当該財産を運用・管理することで得られる利益を、
受益者(この場合は遺族を想定)に与える旨を受託者と取り決めること』
ということです。
「心の信託」は、財産の信託を低額に抑え(葬儀費用程度)、
「気持ち」を信託する点を重視したサービス内容にみえます。
「感謝の言葉」お預りサービスという、
りそな銀行独自のエンディングノートを預かるサービスは特徴の一つでしょう。
また遺言信託よりも簡易で、費用もそれほどかかりません。
(契約時に5万円。具体的には参照ページを。)
記事には、「遺言信託や運用などで利用者との接点を増やしていきたい」と、
りそな銀行員の方のコメントがありましたが、営業目的の部分も大きいのでしょう。
「終活層」への顧客開拓を狙っているようにも考えられます。
銀行が、デスケア産業市場を改めて見直している点が、
この記事の関心事ではないでしょうか。
尚、「遺言信託」は、
公正証書遺言のサポートを銀行が行うことと認識しています。
参照:遺言信託[りそな銀行]
こちらの方が、「心の信託」よりも手数料収入が大きい。
・契約時に、取扱手数料20万円。
・遺言執行時に、最低報酬額が100万円。
資産家が対象でしょうが、手数料が一桁が違いますね。
あと、信託つながりで、
10月27日に「終の信託」という日本映画が公開されます。
こちらは、終末医療がテーマにあるそうです。
監督は、社会問題を映画のテーマにすることが多い周防正行氏。
参照:「終の信託」公式サイト
予告編を見る限り、面白そうな雰囲気です。