8月1日・2日、北部九州(福岡・佐賀・長崎・大分)4県合同の講座が開催された。
場所は博多の駅前にあるファッションプラザ。
受験者は毎年のように増減が激しいのだが、今年は多い方だ。
約70名…講座というより講演に近いものになるのではないか…と思ったが、
いつもと同じように講座形式で受験対策をやったことに変わりはない。
九州は南部九州としても鹿児島・宮崎・熊本と3県合同の講座が、鹿児島で開催された。
こちらもそこそこの人数が集まったが、九州は何だかまとまりが良い。
他の講座で顔を合わせる人も多く、また私の地元ということもあって、
厳しいながらも楽しく受験勉強をしたつもりである。
ただ、上着を着ている人は皆無だ。
こちらでは平素の業務から着ないこともあるらしい。
地域性だろうか…何となく理解できるが、もしかしたら地元贔屓か。
博多は、どの季節に訪ねても楽しい。
特に春から夏に掛けては、祭りも多く街も華やかだ。
夜はいつまでも明るいし、かといって東京の狡猾さはないのだ。
そして今年の夏はオリンピックがあり放映は夜中、つまり睡眠不足が甚だしく、
いずれ寝坊をするんじゃないかと心配だったが、何とか乗り切れそうな処まできた。
この福岡開催の後は東京開催がシリーズの最後である。
途中、食中りもあったし、熱が高くなったこともあったが無事乗り切れそうだ。
北部九州の講座は、まず1.2級合同で「実技接遇」をやる。
それぞれ状況設定が少し違うが、そこは説明と映像教材も使用して理解してもらう。
大切な事は、悲しみの遺族に対しての配慮が十分うかがえるかということだろう。
ただ決められたセリフを喋ればいいという風には教えたくない。
これは司会の打ち合わせや、見積もりの打ち合わせでも同じだけれど、
自分が聞きたいこと、あるいは説明したいことを、自分の都合で、
例えば紙に書いてある通りに上から順番に聞く、ということには反対である。
まあ私の気持ちはどうあれ、余計なこと、無駄なことはせずに、
時間内に終わるように練習をしなければならない。
その後、「実技筆記と学科」試験対策の時間である。
最終的には、受講生の経験・知識・技術・見識などの問題になるだろうが、
それでも私は余計な事を言ってよく怒られる。
例えば、葬祭のスタッフが故人を見る目は、
自分の目で見るのではなく遺族の目になったつもりで見てあげたら…。
こんなことは試験とは何の関係もないだろうが、つい言ってしまうのだ。
祭壇を荘厳するというのは、どういう意味があるのだろう?
ただ飾ればよいわけではないのだ、だから…
そういう話に時間を掛けてしまい、つい時間を無駄にしてしまう。
それでも有り難いことに、皆さん熱心に話を聞いていただける。
こうして初日が無事終了した。
葬祭Dシリーズでは最後の地方出張、喉を潤しに行かないわけにはいかない。
中州が呼んでるぜ…というとで、続きは明日。