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2012年09月13日

奇跡の一本松とエンバーミング(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

以前にもニュースで流れていましたが、
陸前高田市の「奇跡の一本松」は、保存されるようです。
幹は輪切りにして心棒を通し、防腐処理をし、
保存が難しい枝部分はレプリカにするそうです。
その費用は約1億5千万円・・・。結構な費用です。

輪切り後に心棒、立て直す 「奇跡の一本松」保存方法

1億5千万円の内、8月末までに2228万円の寄付が集まっているそうですが、
寄付以外は予算で賄うことになるのでしょうか。
津波の震災体験をしていないので「そこまでして・・・」とも思ってしまいますが、
復興のシンボルとして被災者の気持ちを癒すことになるのであれば、
価値もあるのかなと思います。

このニュースを見た時に、
人における『エンバーミング』を思い出しました。
エンバーミングは、その費用が十数万円程掛かるようですが、
故人と過ごせる時間は代えがたいものです。
そのあたりの価値感のバランスは、人それぞれでしょう。

日本では、エンバーミングがなされるご遺体は、
現在、およそ1%~2%程度です。
昨年の死亡者数が約125万人なので(人口動態参照)、
数は2万人前後ということですね。
(後述の読売新聞の記事で、2011年は2万2633件と書いてありました)

エンバーミングに力を入れている葬儀社といえば公益社(燦HD)様ですが、
ホームページを見ていると、読売新聞の取材が載っていて、
「公益社の場合、料金は12万~15万円(税別)。施行率は6割以上になっている。」
と書いてありました。施行率が6割以上は、凄いですね。
事業報告書で年間1万件以上の施行件数とありましたので、
年間6,000件以上のエンバーミング施行数は、日本の現状からすると約3割のシェアです。
突出した数字だと思います。

公益社では、顧客にエンバーミングの価値を丁寧に説明して、この数字なのでしょう。
また、エンバーミングが注目されていなかった2000年から、
エンバーミング事業を積み重ねてきたノウハウもあるでしょう。
今では他社に真似できない付加価値になっていると思います。


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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年09月13日 08:00

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