(筑肥線の車内から)
佐賀県唐津市は、佐賀県内第二の都市だが佐賀駅から電車の直通もなく不便である。
私も福岡空港から、直接電車(地下鉄からの乗り入れ)で向かった。
海沿いを延々と走る筑肥線は眺望も素晴らしく、もっと宣伝すれば良いのにと思う。
目指す駅は、虹ノ松原駅を一つ過ぎた東唐津駅。
夕方到着だが、まだ明るいのに人気がない。
しかも、恐ろしいくらいに、何もない。
タクシーに乗ってコンビニによってもらい、それから唐津シーサイドホテルへ漸くin。
あの日…
中学生のガキがワイワイ騒ぎながら虹の松原にキャンプを張り、夜の浜辺へ出てきた。
さあ、これから花火大会だ…と盛り上がった頃…ふと見上げると、
隣のホテルのベランダに男女の人影がうごめいている。
最上階のベランダであった。
馬鹿な中学生は、一斉に「ヒューッ、ヒュー!」と口を鳴らす。
人影は部屋に消え、カーテンが閉められた。
こんな些細なことがどうして思い出されたのか。
多分、中学生にとっては些細なことでは到底なかったからだ。
そして今回、当時見上げた最上階のベランダ付の部屋に泊まったからだ。
縁とは不思議なものである。
(景色も良いし、のんびり出来る部屋でした)
何かの拍子に、人は偶然のように往事を思い出すことがある。
歳を取れば悪いことばかりではなく、思い出も多いのだ。
そんな思い出に浸りながら…実は酔っぱらいすぎてZZZzz…
翌日、天気は快晴。
気温は高くなく過ごしやすい。
それにしても眼前に広がる海はいいなあ。
しかし残念なことに、本日は朝食を取る時間がなく、
ホテルで用意してもらったサンドイッチとジュースで取り敢えず腹ごしらえ。
今日伺う予定の葬儀社様が、大きな葬儀が入ったとかで終了予定を早めて、
変わりに開始時刻も早めて欲しいと連絡が入っていたのだ。
やはり、私は死神講師なのさ。
ホテルで呼んでもらったタクシーに乗る。
(南国の雰囲気あり)
話しは逸れるが、佐賀の鍋島藩と唐津藩の関係は芳しくなかったのだろう。
(それを今でも引きずっている?)
江戸時代は唐津藩と鍋島藩とに分かれていたから、
佐賀県は、唐津を中心とした北部と、
県庁所在地の佐賀市(鍋島藩)を中心とした南部に大別できる。
私の見解では、唐津は博多に近く、利便性がある。
よって佐賀市の人間のタイプと少し異なるのだ。
「武士道とは、死ぬことと見つけたり」の葉隠は、佐賀市の文化ではないだろうか。
私は唐津の人とあまりお付き合いはないが、どうやら博多の人々に県民性は近い…感じがした。
同じ県でも、その特性はまるで違うようだ。
一筋縄ではいかない…どうなることかな。
本日の会場に到着した。
続きは明日。