« セレモニーアテンダント養成講座を聴講して(工場長こと古家寛) | メイン | 第47回葬祭セレモニー司会「ベーシック講座」を終えて (井手一男) »

2012年10月04日

嬰児の遺棄事件に思う(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

実家の近くで、痛ましい事件がありました。
神戸市のごみ置き場に生後まもない赤ちゃんの遺体が遺棄された事件です。

また、会社の近くの狭山市でも、嬰児の遺棄事件がありました。

赤ちゃんの遺棄事件、最近ニュースでよく目にします。
このような事件が数多く起こるなら、個人的な問題(犯罪)で終わらすことなく、
社会問題として、国が対策を考えてもらいたいものです。

熊本市の慈恵病院に設置されている「ゆりかごポスト」。
国是として行われていることではないので、
全国にこのような制度や設備がある訳ではありません。
ただ、もし全国各地に「ゆりかごポスト」があれば、
嬰児が「ごみ置き場」に置き去られることは減るかもしれません。
熊本市の専門部会の検証では、
安易な預け入れが問題点にもなっているようですが・・・。

「ゆりかご」に預け留学も 専門部会が報告書

嬰児の遺棄事件が頻発すると、人の尊厳や命に関する根源的な問題が、
日本人に問われている気がします。

過去に遡れば、親が子を殺すということ自体(所謂「間引き」)はあったようです。
現代でも、アマゾンのヤノマミ族は、
出産後に嬰児を育てるか間引くかの選択をするそうです。
ただし、間引く場合であっても、
寿命や病気などで人が亡くなった時と同じ埋葬を行います。
例え間引いた子であっても、尊厳をもって接するのが当然です。

嬰児の遺棄事件は、事件そのものはもちろん残酷ですが、
葬祭に関わるものとしては特に、
単に犯人を責めるだけで収めるべき問題ではありません。
「ごみ置き場」に遺棄する状況を作ってしまう日本社会の構造に問題が無いか、
「受け皿」となる制度は作れないのか、
また、日本人の命の尊厳に対する意識が軽薄になっていないか、
敏感になるべきです。

嬰児が「捨てられる」ような社会は、日本だけではないでしょうが、
問題があると考えるべきです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年10月04日 08:30

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/2494

このリストは、次のエントリーを参照しています: 嬰児の遺棄事件に思う(工場長こと古家寛):

» サルバトーレフェラガモ from サルバトーレフェラガモ
MCプロデュース: 嬰児の遺棄事件に思う(工場長こと古家寛) [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年07月05日 05:35

» レイバン 店舗 from レイバン 店舗
MCプロデュース: 嬰児の遺棄事件に思う(工場長こと古家寛) [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年07月14日 06:18

» neiman marcus coupon code november from neiman marcus coupon code november
MCプロデュース: 嬰児の遺棄事件に思う(工場長こと古家寛) [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年07月22日 23:47

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.