自分では、ちょい満足していますが、色々とここに至る過程も劇的でした。
では陶芸教室の始まりです。
6人全員が一列に並べられて、いきなり電動ロクロの前に座ります。
何だかドキドキして、いきなりロクロを回せるのかと感激しました。
簡単なロクロの取説の後、さっそく講義開始です。
しかし、本日の先生は…と見上げれば、一見怖そうな刺青が入ったお兄さんが、
オカマのような優しさで案内してくれました。
そのギャップに手が震えます。
可笑しくて話をあまり聞いていなかったのでしょうか?
(ウケ過ぎ!)
彼が話した重要な話を聞き逃していました。
「…何度失敗してもいいからね、最初は難しいから…」
いいこと言うねえ、そうだよね…とワザと無茶苦茶にロクロを回しながら、
途中まで作った焼き物を壊して、その壊れ加減に何かが見つかれば…
なんてノンキな事をしていた私。
ところが目の前の土が少なくなってきたので、
「お兄さん、あっいや先生、土を戻してまた作ってもいいですか?」
途端に現場の空気が凍ります。
「…一度使った土は、もう使えませんよ、そう申し上げたのですが…」
「えっ、だってさっき何度失敗してもいいからって…」
「いえいえ、一度使った土には、空気が入るので使えないのです」
「…でも、思い切ってやれって…」
「土は十分あるから、何回かやり直せるのでそう申しましたが…ただ、あなたのように…」
何度もやり直す私は、ふざけているように見えたのでしょう…仕方ない。
(実際、ややふざけ気味でした)
「そ、そうなんですか…じゃあ、僕はこの残りの土で頑張るしかないのですね」
「…そうですねえ、頑張ってください」
「えっえーーーー!ホントに」
追い込まれてからが勝負だ。
ここからの私の集中力は凄まじいものがあった。
そういう背景があっての作品なのだから、もう一度見て欲しい。
どうだ…買う?
やっぱ性格出てるね。
では。