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2012年10月11日

「普通」の司会(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先日、弊社司会の石川さんが大型葬の依頼を受けました。
その司会の当日、ナレーション原稿が前例のないレベルで手直しが入ったそうです。
葬儀が無事に終了して、その後話を聞いてみると、
遺族の一人に作家さんがいて言葉のニュアンスが気になったとのこと。
開式直前まで一緒に原稿を考えていたそうで、
慌ただしい中で遺族のリクエストに応えていることに感心しました。

また、その遺族からは「司会は普通に読んでね」と言われたそうです。
以前経験した葬儀で「異様に悲しみを表現する司会者」に当たったらしく、
逆に葬儀がしらけた雰囲気になって残念だったとのこと。(・・・想像できます)
弊社では「普通」もしくは「自然」に読む司会が標準ですが、
実はそれが一番難しいことも知っています。

誰しも、自分にとって普通に読むことは簡単です。
しかし、自分にとっての「普通」が、遺族や会葬者にとって「普通」かといえば、
それが一致することは稀です。
司会の考え方や価値観は人それぞれですから、
それはほとんど一致しないと言っても過言ではないでしょう。
ゆえに、できるだけ多くの人にとって聞きやすい司会だったり、
共感してもらえる司会をすることが重要になります。
それには、司会理論や技術が必要になります。

多くの人にとって聞きやすい司会とは何か。
それは、「発声の口跡(活舌)が良いこと」や「文章を切り過ぎないこと」や
「文章を正しく終わる、収めること」など・・・他にも数多くのルールがあります。
(以前テキストに纏めようとして、50個程になったところで製作を頓挫しました)
これらのルールは主に司会研修の「ベーシック講座」で扱いますが、
聞きやすい司会のルールを守り、そこから外れないようにトレーニングすれば、
自ずと「普通の」「自然に聞こえる」司会になります。

最初からルールを守って司会が出来ている人は、ほとんどいません。
ですから、遺族からの「司会は普通に読んで」というリクエストは、
非常にレベルの高い要求です。
司会研修を見学していると、稀に素質を持った天才肌の方もいらっしゃいますけどね。
ほとんどの人が、普通に読むために努力を要します。
そして、素晴らしい司会者になっていきます。

今回、石川さんから現場の後日談を聞いて、
「普通」であることの大切さ、難しさを改めて実感した次第です。
「基本」と言ってもいいかもしれません。
また、それが遺族から求められていることも改めて感じました。
まずは「普通」ができること。それが大切なのです。


・・・と、ここでエッセイは終えまして、
以下も検討していただきたいのですが、以下は宣伝になります^^。

<宣伝1>
11月29日に「徹底ナレーション講座」が開催されます。
この講座、嫌になるほど「実践の読み合わせ」ばかりです。
改めて司会理論を教えるところはありません。
ですから、ベーシック講座受講済みの方が対象です。
興味のある方はご参加ください。
(03-3563-0025 綜合ユニコム株式会社、案内ページ

<宣伝2>
10月25.26日の二日間、第23回「葬儀司会技術講習会」が、
全国農業協同組合連合会と一般社団農協流通研究所の主催で執り行われます。
(場所は平塚の営農技術センター研修棟)
前日から泊り込んで、二日間葬儀司会にだけ取り組む講座は地方でもありません。
対象はJAの方のみですが、多くの方のご参加をお待ちしています。
(お問い合わせ 農協流通研究所 03-5643-3676)

<宣伝3>

名作ナレーション集 -Best 25 Selections-

「名作ナレーション集 -Best 25 Selections-」は、
葬儀司会の向上を目指す方へ【最新の】葬儀司会の音声教材を提供しています。
内容は、CD1枚[25トラック、59分]にレコーディング・テキストが1冊付きます。
定価は26,250円[本体価格25,000円]です。
ご関心があります方は、案内ページをどうぞ。

ご案内:「名作ナレーション集 -Best 25 Selections-」 レコーディング・テキスト付き

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年10月11日 08:30

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