理解しやすくするために、例えば方言を例にとりましょう。
人は生まれて、話し言葉を覚えて、いつの間にかその地方の言葉を覚えます。
その人が10代なら、「明日から標準語を喋りなさい」と命令してそれに従うとすれば、
しばらく時間が掛かるでしょうが…半年から一年もすれば…標準語を喋れるか、
標準語に近いレベルまで到達するでしょう。
しかし、40代や50代あるいはそれ以上の年齢になると、
とてもじゃないが今さら標準語なんてと、不可能な人が沢山出てきます。
これは、長年の身に付いた習慣がそこから抜け出せないように、
使う言葉も修正が利きにくくなるということでしょう。
(誤解しないでいただきたいのは、方言はあくまでも例に取っていますからね)
この例で分かるのは、まだ若いうち、すなわちスタートしたばかりは、
色々な可能性を秘めています。
それは長年の習慣で固定化される前だからこそ、変化に対応しやすいのでしょう。
だからこそ、私は新人に教えるのが楽しい。
マイナスをゼロに戻してからスタートするという無駄な時間が省けるからです。
今回、12名の入社したての方々に対して思うことは、
やはり「いきなり司会をやらせるのは無理がある」ということです。
たった半年、司会を自分でしていただけで修正するのに多少時間が掛かりました。
最初の段階で、司会のルールを教えてあげるだけで良いのに…と非常に残念です。
残念ながら、講師の中にも司会のルールを知らない人が大勢いるでしょう。
葬儀司会が巧くても、どんなにキャリアがあっても、レッスンプロとは違います。
あまり敵は作りたくないのですが、講師の中にも…私の目から見てですが…
下手な人はたくさん居るということです。
それが本当に残念で仕方ありません。
そういう事を改めて感じた新潟研修でした。