さて、内容ですが、
今回は「葬祭接遇への取り組み方、方向性」というテーマでした。
研修会冒頭で理事の方から、
「今までは、ハード、システム的なものを構築して来た。
そしてこれからは、ソフト、人の教育が求められている」
とのお話がありました。
接遇教育は「人の教育」でもあります。
接遇の形も大切ですが、ハート(心)はもっと大切で、
私の研修会の中でも声を大きくして伝えている部分です。
今回の講話から・・・
「スタッフの皆さんは、葬儀社の商品です。
お客様が、葬儀の数日間のすべてをゆだねる人、頼り切る人です。
遺族は、スタッフ(皆さん)のその知識、技術に、お金を払うのです。
又、皆さんの「人間性」にお金を払っているといっても過言ではないでしょう。
「葬儀の接遇」は、「お客様を守るためのスキル」です。
守り方はその立場によって様々でしょうが、自分のスキルは、
お客様からお金をいただくに値するか・・・をよく考えてください」
とお話しました。
研修会の内容は、
前半は、「グリーフサポート理論に基づいた接遇コミュニケーションの実践」
後半は、「宗教儀礼の考え方に則った儀式尊重の接遇スキル実践」でした。
ロールプレイングでは、
会議室を葬儀式場にレイアウトを変えてどんどん動きました。
いつものことですが、動きのあるワークは皆さん好きで、
張り切って参加してくださいました。
それぞれの地域の方が、お帰りになってからご自身のホールに合わせたもので
もう一度検証していただきたいと思います。
「宗教儀礼の考え方に則った儀式尊重の接遇スキル実践」は、
浄土真宗本願寺派の中央仏教学院通信教育部で学んでいる私が、
遅ればせながら「宗教」や「仏教」に目覚めて、
特に式場内のスタッフの動きに関して、
最近の接遇セミナーに取り入れているものです。
もちろん葬儀が行われる宗旨は、浄土真宗ばかりではありませんが、
お釈迦様からはじまった「仏教」は、大きくは同じ流れを持っていて、
どの宗旨宗派もお経や仏具など葬儀に関しては通じるものが多いです。
僧侶向けに書かれている葬儀の教科書も非常に役立ちます。
この研修会でうれしかったことが、
こちらの代表理事の方が浄土真宗系の仏教大学をお出になった方で、
私が、葬儀スタッフの接遇教育に仏教の考え方を取り入れていることを
とても喜んでくださったことです。
又、京都の葬儀社様の代表の方も「すぐにでも、スタッフに聞かせたい」と、
おっしゃってくださいました。
京都という土地柄かも知れませんが、スタッフが仏教のことをよく知っていて、
それが接遇の動きに反映されるということは、導師である住職にとっても、
とてもうれしいことだと思います。
私は、「益々頑張って行こう!」と思わずにはいられませんでした。
皆様、大変お疲れ様でございました。これからも頑張ってください。
応援しています!