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2012年11月21日

戒名不用(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「TVタックル」などに出演された政治評論家の三宅久之氏が、先日亡くなりました。
歯に衣着せぬ鋭い持論をもう聞けないと思うと、非常に残念です。
葬儀は密葬で行われたそうですが、ご本人の強い希望で戒名はつけなかったそうです。
三宅氏らしいと思うと共に、白州次郎の「葬式無用 戒名不用」の言葉を
思い出しました。葬儀の仏教離れは、戒名離れから始まるかもしれませんな。

参照:三宅久之オフィシャルブログ「三宅久之の小言幸兵衛」

日本では、亡くなったら戒名(法名)をつけることが慣習化しています。
そこには日本の仏教の辿ってきた歴史があるのでしょう。
ただ、この慣習は日本特有のものです。
2年前に中国の葬儀事情を視察しましたが、中国では仏式葬儀でも俗名で行われます。
墓石に刻む名前も俗名が一般的です(戒名を刻んでいる墓石は見ませんでした)。
日本では戒名をつけないと寺院とのお付き合いもあり遺族は大変でしょうが、
俗名で葬儀をしても、私は変だと思いません。

参照:「戒名」論議の地平
※ 戒名(法名)の歴史は、碑文谷先生が詳しく書かれています

日本の葬儀における俗名と戒名のバランスは非常に曖昧です。
開式や閉式の司会は、今は「故 ○○○○様の葬儀を開式します」と
俗名で司会することが一般的ではないでしょうか。
地域によるかもしれませんが、私の父の葬儀の時は、
俗名だけでなく戒名も開式時に言っていたと記憶しています。
葬儀における社会儀礼と宗教儀礼のバランスは、
常々変化しているのだと考えます。
ですので、俗名だけで葬儀をしても驚きはありません。

ただ、三宅氏の公式ホームページに、
「故人の強い希望」で戒名を付けなかったと態々書いてある所に、
戒名がないことに対して会葬者へ配慮せざる得ない風潮は感じますけどね。

話は逸れますが、10月に亡くなられた流通ジャーナリスト
金子哲雄氏の葬儀も特徴的でした。
特に会葬礼状の文面を生前に自分で作成していたことが、
メディアで報じられました。

参照:金子哲雄の会葬礼状全文

金子氏らしい、会葬礼状かと思います。
戒名は「慈雲院殿應救哲心居士」。
戒名もご自身で決められたそうです。
金子氏のことだから戒名をつけるかどうかも考えられた上でのことでしょう。
詳細は、『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』というご本人の著作が
11月22日に発売されるそうなので、そこに記されていることを期待したいと思います。

そんな訳で、取り留めの無いエッセイでした。いつもですが。
ついでに弊社司会研修の宣伝もさせていただきます。

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11月29日「葬儀司会表現・徹底マイクトレーニング講座」が開催されます。
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近年、葬儀司会は益々クオリティが上がってきています。
更なるステップアップを目指す方は、是非ご参加ください!

お問い合わせ・お申し込み先は、綜合ユニコム株式会社ホームページより

【前回受講者の声(受講後のアンケートより)】
●先生からのご指摘のたびに発見があります。「声」より「耳」が鍛えられたような感じです。
 楽しかった!
●数年前の受講よりレベルアップが図れているとの言葉をいただき嬉しかったです。
 後輩の指導に自信を持って臨みたいと思います。日々努力を怠らないように!
●他の方の司会を聞く機会があまりないので、今回、皆さんの話し方を聞けたり、
 自分の欠点を指摘いただいたりして、新たな気付きがたくさんありました。
●長文に対し区切りが多いクセを直すようにしていきたい。
 ここまでできていなかったんだと痛感しました。
●日頃忘れているチェックポイントを改めて見直しできました。発声法、「間」のとり方、
 切りきらず、高低・強弱・速度の変化の組合せなど、自分の感性を磨く努力をいたします。
 力まず語りかけるように、気をつけます。
●レベルが高く、ついていくのに精いっぱいだった。一日があっという間に過ぎた。
●少人数で集中できました。有難うございました。

【開催概要】
開催日時 :2012年11月29日(木・友引前) 9:30~17:00
会場   :飯田橋レインボービル 会議室
      東京都新宿区市谷船河原町11
      TEL.03-3260-4761
定員   :18名(先着順)
参加費  :42,000円(1名様につき)
      (消費税および地方消費税 1,900円含む)
 ※昼食代、テキスト代含む

お問い合わせ・お申し込み先は、綜合ユニコム株式会社ホームページより

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年11月21日 08:23

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