日本では、亡くなったら戒名(法名)をつけることが慣習化しています。
そこには日本の仏教の辿ってきた歴史があるのでしょう。
ただ、この慣習は日本特有のものです。
2年前に中国の葬儀事情を視察しましたが、中国では仏式葬儀でも俗名で行われます。
墓石に刻む名前も俗名が一般的です(戒名を刻んでいる墓石は見ませんでした)。
日本では戒名をつけないと寺院とのお付き合いもあり遺族は大変でしょうが、
俗名で葬儀をしても、私は変だと思いません。
参照:「戒名」論議の地平
※ 戒名(法名)の歴史は、碑文谷先生が詳しく書かれています
日本の葬儀における俗名と戒名のバランスは非常に曖昧です。
開式や閉式の司会は、今は「故 ○○○○様の葬儀を開式します」と
俗名で司会することが一般的ではないでしょうか。
地域によるかもしれませんが、私の父の葬儀の時は、
俗名だけでなく戒名も開式時に言っていたと記憶しています。
葬儀における社会儀礼と宗教儀礼のバランスは、
常々変化しているのだと考えます。
ですので、俗名だけで葬儀をしても驚きはありません。
ただ、三宅氏の公式ホームページに、
「故人の強い希望」で戒名を付けなかったと態々書いてある所に、
戒名がないことに対して会葬者へ配慮せざる得ない風潮は感じますけどね。
話は逸れますが、10月に亡くなられた流通ジャーナリスト
金子哲雄氏の葬儀も特徴的でした。
特に会葬礼状の文面を生前に自分で作成していたことが、
メディアで報じられました。
参照:金子哲雄の会葬礼状全文
金子氏らしい、会葬礼状かと思います。
戒名は「慈雲院殿應救哲心居士」。
戒名もご自身で決められたそうです。
金子氏のことだから戒名をつけるかどうかも考えられた上でのことでしょう。
詳細は、『僕の死に方 エンディングダイアリー500日』というご本人の著作が
11月22日に発売されるそうなので、そこに記されていることを期待したいと思います。
そんな訳で、取り留めの無いエッセイでした。いつもですが。
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