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2012年12月26日

10年前の葬儀業界(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

2002年2月号のフューネラルビジネス誌を読み返していました。
「エリアレポート」で私の住む川越が特集されていたからです。
10年前の川越の葬儀事情が丁寧に記録されていて勉強になったと共に、
懐かしい人が取材を受けていて、心温まりました。

その他の号も含めて過去のフューネラルビジネス誌を読み返していたのですが、
業界の雰囲気は今と全く違いますね。
一番はコンピュータやインターネット関係がほとんど無いことでしょうか。
広告を見ていても10年前はインターネット関連の商品がほぼ無い。
各所に企業のホームページアドレスが散見される程度で、
黎明期の様子が感じられます。

また、葬儀会館建設ラッシュでハード重視の記事が多いかと思いきや
ソフト面に関しても案外多く特集されていました。
メモリアルコーナーの実例が取材されていたり、
思い出ビデオ(10年前はDVDではなくVHSです)の広告が載っていたり。
故人らしさを前面に出した会葬礼状も、
この頃から取り組んでいた企業もあったようですね。
こうやって振り返ってみると、ソフトの進歩は時間が掛かることが実感できます。

その他、10年~15年前は皆若かったんだなーということも感じられます。
そもそも紙自体が黄ばんでいたりして、
「あの頃に作られたもの感」が感覚的に伝わってくるのが、紙媒体の良いところです。
デジタルだと品質は落ちないのでしょうが、
時間の経過が掴みづらいのはマイナスポイントです。

ふと葬儀業界の過去を垣間見たような気になりましたが、
時折こういう時間は必要かもしれません。
それも記録が残されているからできることです。
(弊社では私が在籍する以前からのフューネラルビジネスも含め、
 全号がバインドされていました。素晴らしい!)

話は変わりますが、少し前にローマ教皇がツイッターデビューしたそうです。
ipadを使ってツイートしている教皇の姿が記事になっていました。
時代に合わせたツールを使うことも、また大切なことでしょう。
ただ、キリストの使徒ペトロが初代のローマ教皇となってから265代目、
およそ2000年の歴史を引き継いできた教皇が、
最新のインターネットツールを使っている姿は、何とも不思議な感じです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年12月26日 08:07

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