その他の号も含めて過去のフューネラルビジネス誌を読み返していたのですが、
業界の雰囲気は今と全く違いますね。
一番はコンピュータやインターネット関係がほとんど無いことでしょうか。
広告を見ていても10年前はインターネット関連の商品がほぼ無い。
各所に企業のホームページアドレスが散見される程度で、
黎明期の様子が感じられます。
また、葬儀会館建設ラッシュでハード重視の記事が多いかと思いきや
ソフト面に関しても案外多く特集されていました。
メモリアルコーナーの実例が取材されていたり、
思い出ビデオ(10年前はDVDではなくVHSです)の広告が載っていたり。
故人らしさを前面に出した会葬礼状も、
この頃から取り組んでいた企業もあったようですね。
こうやって振り返ってみると、ソフトの進歩は時間が掛かることが実感できます。
その他、10年~15年前は皆若かったんだなーということも感じられます。
そもそも紙自体が黄ばんでいたりして、
「あの頃に作られたもの感」が感覚的に伝わってくるのが、紙媒体の良いところです。
デジタルだと品質は落ちないのでしょうが、
時間の経過が掴みづらいのはマイナスポイントです。
ふと葬儀業界の過去を垣間見たような気になりましたが、
時折こういう時間は必要かもしれません。
それも記録が残されているからできることです。
(弊社では私が在籍する以前からのフューネラルビジネスも含め、
全号がバインドされていました。素晴らしい!)
話は変わりますが、少し前にローマ教皇がツイッターデビューしたそうです。
ipadを使ってツイートしている教皇の姿が記事になっていました。
時代に合わせたツールを使うことも、また大切なことでしょう。
ただ、キリストの使徒ペトロが初代のローマ教皇となってから265代目、
およそ2000年の歴史を引き継いできた教皇が、
最新のインターネットツールを使っている姿は、何とも不思議な感じです。