ここはグリーン館やイエロー館など、いくつかのカテゴリーに分けられていて、
あまりに混んでいるものだから最も人気薄の地球の歴史のブースに飛び込んだ。
しかし、入り口にはヨーロッパの天地創造物語というか、
神話に出てくるような人物たちが待ち構えていた。
(エレベーターに乗ってレッド館へ入る)
ここは、おもに地震や台風や竜巻といった自然現象の博物館のようだ。
サーッと見て回れば良いだけだったのに、面白いブースを発見した。
何と、阪神淡路大震災の体験ブースだ。
まず、お店に並べられている品物を見て笑った。
神戸のお店を再現しているのだ。
広さは10畳ほどだろうか、そのブースに体験したい人が乗り込むのだ。
といっても、まず皆さんが乗り込むのは当然である。
イギリスには、地震と云うものが存在しないので興味津々である。
私も体験ブースに乗った。
ゆっくりと揺れ始めた。
「ワァーオ」とか「フッフーン」とか、笑いながら「こんなものか、地震とは」と
適当に感想を漏らしている内に段々揺れが強くなる。
ブースに乗った人々の顔つきが少しずつ変わり始めた。
掴まるものがない、人々は体を寄せ合い、声にもならない叫び声を上げ始める。
ちっょとしたパニックだ。
すると、適当な頃合を見計らって揺れは収まる。
一つのアトラクションであるが、理解してもらうには口で言っても限界がある。
体験、勿論、模擬体験で構わない。
(ブースに乗って)
とにかく面白い体験をしたと思い、次の博物館へ。
博物館のハシゴは初めてだ。
今度は、世界の家具博物館だったろうか、人類博物館も面白そうとは思ったが、
ちょっと遠かったのでここに決まった。
入ってみると全てレプリカだが、それでも凄い。
エリアが、アジア・アフリカ・ヨーッロッパ・北アメリカ・南アメリカ・
オーストラリア等に分かれているし、また時代区分もしてあった。
ヨーロッパを観て欲しい。
目の保養にはなる。
イギリスでの食事には大体ギネスと決まっている。
何軒かパブにも入ったが、私はまずギネス。
日本に居る時からギネスがあればギネスを飲む。
イギリスのビールは、あまり冷やしていないのだ。
日本のようにキンキンに冷えたビールというのは滅多にないだろう。
今流行のアイスビールじゃなかった、フローズン生なんてものは存在しない。
またビールの飲み方もゆったりとしているし、チビチビ飲むと云ったらいいのかな。
ところ変われば…ですから文句は言わないが、
冷たい内に飲まないビールはビールじゃないだろう。
イギリスの男たちは、ちょっと変わっている。
そういえば英国紳士どもは、パブに入っても「すいませーん」等とは言わないのだ。
向こうから、つまりお店側の店員から「何にしますか?」と聞かれるまで待つのだ。
何で待つ必要があるんだよ、「ギネスプリーズ」で十分だ。
紳士とやらは、人生が生きにくくなるものなのだ。
ギネスは、正確には「ギネス・スタウト」という。
日本では「黒ビール」でもいいぞ。
現在、世界のほとんどの国で飲まれているビールだ。
ギネスビールの発祥は、説が色々とあるようだ。
一つはギネスビールを生んだアーサー・ギネス氏が、それまで麦芽に掛かっていた税金を逃れるために、大麦を発酵させずにそのまま焙煎するしという手法が大当たり。
あるいは、醸造に失敗したビールをやむなく出荷したら、これが大当たり。
いずれにしても大当たりして大量生産にのり出したのが、
1759年のこと…古い、そして美味い。