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2012年12月19日

フランス視察余談⑤ (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昨日のモンマルトルにあるキャバレー「ムーラン・ルージュ」に代表されるが、
フランスにはいくつか訪ねて見たいキャバレーがある。
「クレイジー・ホース」「ヌーヴェル・エヴ」…どれも面白そう。


残念ながらそれらの店には伺えなかったが、勝るとも劣らないであろう?(多分)
キャバレー「リド」に行ってきた。
そしてこれから紹介するのが「リド」だ。
食い物がそんなに美味いとは思わない。
座席も学校じゃあるまいし、大変狭い…押し合いへし合いの感じ。
日本よりも狭い国・フランスの標準なのだろうか?
キャパだけは、とてもアメリカとは比較にならない。
ショーはとても洗練されていたが、やたらと女性の裸が出てくる。
嬉しかったのは最初の10分で、途中から珍しくもなんともなくなり、
近くの座席を見れば子供も女性も沢山いるし、日本だったらこんなところに…
まあ一応キャバレーですから出入りはさせないだろう。
きっと18歳未満は入場制限が掛かるのではないだろうか。

大人のショーなんだ。
良かったけれど…満足だけど…日本で観る劇団四季の方が好きだ。

翌日、雨のヴェルサイユ宮殿に向かった。
太陽王ルイ14世が建造したフランス絶対王政の象徴的建造物である。
水無き土地に水を引き、丘を削って森を刈り、それまで寒村だった地域が
あっという間に豪華な宮殿と庭園へと生まれ変わった。
自然さえ変えてしまう力というものに民衆は驚いたことだろう。

この日は年に一度の無料パスの日、普段から物凄い混みようなのに、
敢えてこの日を選ぶとは…信じがたい。
30分程並んで漸く入れた。
さすがに49年という歳月をかけて完成しただけのことはある。
毎年400万人が観光としてこの宮殿を訪れるというが、
毎日がお祭り騒ぎかよ…と言いたくなるほど、ごった返していた。

権力の象徴というのは全く凄い。
無駄に大きく作ってあるし、何もかもが豪勢で溜息しか出ない。
オーストリアから嫁ぎ、革命に飲み込まれたマリーアントワネットの生涯に
想いを馳せたいけれども、目の前の人混みが気になるし、
写真を取るのに人が邪魔で仕方ない。
有名な鏡の間もこの有様でした。

宮殿そのものより、庭園や噴水を引くのによっぽど手間が掛かったといいますが
雨の中、それでも庭に出る人がいました。
庭園の一部は、上空から見るとミッキーマウスのようだと噂もありますねえ。

来てみてわかった事ですが、本物を見るのはとても良いことです。
しかし今の時代、ハイビジョンで観れますからテレビの方が素晴らしい。
落ち着いて、誰にも邪魔されずに、ゆっくりと鑑賞できるでしょう。


(皇帝が使ったベッドや食器類も飾ってありました)

そして次に向かったのがルーブル美術館。
ここは、たったの1時間だけ。
そもそもが視察研修だから仕方ない。
館内を50分で見て、残りの10分でお土産を購入という計画を立てたが…。

モナリザの微笑に黒山の人だかり。
ミロのビーナスも同じ状況。
写真を取ろうとして並び、やっと前まで来たからシャッターチャンスと思っていたら、
中国人が並ばずにポーズを取っていた…負けた。
あの図々しさには勝てない、日本人では無理である。
私は芸術にはとんと興味が持てないのか、何を見ても逆に素晴らしく感じてしまう。
要するに、良さが分からないのである。
ミロのビーナスもモナリザの微笑も何がどういいのか分からずに、
ただ写真を撮りに行った…だけかもしれない。
ルーブル美術館の訪問者の6割が外国人というではないか。
立派な観光資源を持っているといえるだろう。

そう云えばフランス人はハンドルを握ると人が変わるのか。
ちょっと車間距離が空いただけでも、横からヒョイと入ってくるし、
何かあればクラクションをすぐに鳴らす。
イメージとは違って優雅さがない。
たまたま市内の環状線、アルマ橋の下で、かつてのダイアナ妃の事故現場も通ったが、
こんなところであんなスピードが出せるのだろうか?
確かに、信号待ちの後のスタートダッシュは凄いけれども…

ただ親切というかフレンドリーな女性は多い。
昼食の時に色々と気を使ってくれたマドモアゼルです。
多分…独身だと思うけど。
明るくて申し分がありません。

元気をもらいました。
「メルシー・ボークー、オー・ボウァール」
(ありがとう、さようなら)

帰りはシャルル・ドゴール空港から成田へ。
成田から車で3時間かけて埼玉の自宅へ戻った。
クタクタだった。
(終わり)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2012年12月19日 08:30

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