私の理解では、マイバッグを持ってこようが持ってこまいが、
全レジ通過客数あたり2円の差益が発生するようにレジ袋の扱い方を変更したんだな、
ということになります。
また、その差益をどう扱うかは全く触れていません。
1日のレジ通過客数を平均で5000人とすると、年間で、
2円×5000人×178店舗×365日=649,700,000円
レジ袋の扱い方を変えるだけで年間約6億5千万円もの収益が上がるのかと予測できます。
イトーヨーカドーの年間売上約1兆3000億円からみれば、微々たるものでしょうけどね。
個々の生活的に2円くらい別に気にする額でも無いのでしょうが、
レジの様子がいつもと違うと、ん?と思いますし、
その差益がどう扱われるかわからないのは若干納得いかない部分はあります。
イトーヨーカドーのページにも書いていましたが、
スーパー等でレジ袋を辞退する人は、2012年10月時点で約4割だそうです。
マイバックが普及して、お客さんから不満も出にくいタイミングを、
見計らっていたかもしれません。
参照:レジ袋の削減の状況
大衆の気持ちを少しずつ動かしながら、
世の中の流れを変えていくことはよくあることです。
急に変えると反発をくらいますからね。
(エコといった)世相や建前を駆使しながら、
段階を踏まえて、自然に、わからない様に変えていく。
私達も注意していないと、「へーそうなんだ」くらいにしか感じないかもしれません。
あと、少し話がズレますが、行政が入ると展開は早いです。
参照:「レジ袋削減に向けた取組みに関する協定」に基づく取組みの効果について
参照:各事業者の報告数値
札幌市では、市民・事業者・行政が協働して、
レジ袋の削減に取り組んでいるそうです。(おそらく行政主導だと思われます)
結果、マイバッグ等の持参率は約90%。驚異的な数値です。
本気でエコに取り組むなら、
行政を含めて動いた方が早いということでしょう。
また、これはエコに限ったことではないと思います。
ま、札幌においても、
イトーヨーカ堂の「レジ袋販売収益還元の取組み」の内容が気になる訳ですが・・・