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2013年02月22日

葬儀司会者の責任(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昨年のことになりますが、久し振りに弊社井手の司会セミナーを見学しました。
事務局のK氏、弊社の古家も、精一杯サポートをしてくれていました。
MCプロデュースに在籍してから機会があれば見学をさせてもらっています。
初めの頃は、宗教や仏教や難しい話が多くて(私のレベルが低かった・・・)
着いていけなかったことを思い出します。
少しずつ、理解が出来るようになり今日に至ります。

井手のセミナー内容は、この数年間マイナーチェンジを繰り返しながら
確実に進化していると感じます。
私は、毎回でも井手の司会セミナーに参加したいと思う位、
現在のセミナーはおもしろいです。
とても具体的で、現実的で、そのメカニズムが分かった人は、
1日の中で確実に上達して行く姿を見ています。

チェックポイントをつけるお手伝いもしましたが、
ほとんど満点に近い受講生もいました。
ナレーション発表のバックには、
私が作曲した葬送BGMが流れているのですが、
私が作った曲想にもぴったりと合っていて、
その受講生の心を感じるナレーションでした。「あっぱれ!」

こうして井手のセミナーに参加すると、
私の「葬儀司会を聞く耳」が出来て行くことにも気づきます。
そして苦痛なことも多くなるのです。
親戚や知人の葬儀に参列すると、嫌でも司会者の言葉を聞かされます。
トイレの中や廊下、控室にまでスピーカーが埋め込まれていて、
そこにいる全員が司会者の言葉を聞いているのです。

上手な人の時は最初の一声で、「今日は、上手でよかった・・・」と安堵します。
しかしその逆だと・・・、いちいち耳について気になります。
「滑舌が・・・」「語尾が上がった・・・」「切り過ぎ・・・」
「声、高っ!」「明る過ぎっ」私の感覚を麻痺させないと、
居たたまれないこともあります。
そして意外と、素人の私の母ですら、
下手な司会には気づいていることが多いのです。
母は、「今日の司会者、どうだったの?」と私に言います。
「お母さんは、どう思う?」と聞くと「ちょっとね・・・」と厳しいです。
聞いている老若男女が、司会の上手、下手を
少なからず感じているという事実です。

葬儀に参列する人々は、耳障りな葬儀司会に気を取られたくはありません。
穏やかな気持ちで、悲しみにだけ向き合わせて欲しいのです。
葬儀の司会者は、プロ司会者でも葬儀社スタッフでも、
自分の司会レベルを知ってください。
そして上手になる努力をしてください。
遺族は、その司会にも、
お金を支払っているということを忘れないで欲しいと思います。

<割り込み>

3月12日開催予定の葬祭セレモニー司会術[ベーシック講座](第48回)は、
ほぼ定員に達したと事務局から連絡を受けました。
ありがとうございます。

4月15日に追加開催を行う予定です。詳細が決定次第、お知らせ致します。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年02月22日 08:29

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