浄土真宗本願寺派の中央仏教学院通信部同窓生の会有志で、
震災から半年経った頃から、毎月1回ボランティアに伺っています。
ボランティアの内容は、お茶会のサポートと歌の会の演出です。
私も1年前から数回、キーボードを持って駆けつけています。
この日はハーモニカが得意なボランティアさんも来ていました。
会場は元の学生食堂です。
時間になると歌好きな方々が誘い合って来てくださいます。うれしいです。
すでに顔見知りの方もいて、
リクエストをいただきながら楽しいひと時をご一緒します。
声を出して発散することで、夜ぐっすり眠れるという方もいました。
まもなく震災から2年が経ちます。
まだ働き盛りの若い方は仕事を求めて移転したそうです。
子供の学校の関係で他の場所に移った方も多いようです。
現在は数百人に減りました。
平日の昼間いらっしゃるのは年配の方が目立ちます。
歌の会でひとしきり歌った後は、お茶をいただきながらのおしゃべりです。
初めてお会いした方でも、お話をする内に気持ちが通じ合います。
84歳の女性の方が、
「双葉町にいた頃は、牛を飼ったり、農家をしたり忙しくしていた。
でももう、帰る場所はどこにもない・・・。 だからここにいるしか無いんだよ・・・」
と、私に悩みをお話してくださいます。
私はその言葉を黙ってうなづきながら聞いてあげることしか出来ません。
それが精一杯の、その時私が出来ることでした。
まだ双葉町民の七千人近い方が福島県内外に避難しているそうです。
早く、早く、早く今よりいい方向に進むことを祈るしかありません。
又、加須には3月に伺うことにしています。
春の明るい歌をたくさん歌おうと思っています。