この団体の凄さは、テーマを絞っていけるところだ。
普通に考えて、何でもかんでも欲しがる事務局は、結果として成功しない。
思いっきり【テーマ】を絞らなきゃ!
つまり、それだけ多彩に講座が組まれていること、人材教育に力を注いでいること。
この大きさと圧倒的なパワーを、私は凄いと思っている。
(勿論、問題点がない訳ではないが…)
2泊3日の初級講座で私の担当は3日目。
初級というからには、新人向けの講座である。
司会講座といっても全員が司会者になるわけではない。
この司会講座の大きな目的は、大きな声でハッキリとした言葉で堂々と話せること。
接客でも電話応対でも滑舌が明瞭に切れていることが望ましい。
そして次に、葬儀司会のコツ、ルール、約束事が存在するということを知ること。
そうしなければ、葬儀司会の基準を知らない担当者が増え続ける。
それだけは何としても避けたい。
そして司会者になりたいという者は、そのまま次へのステップになる。
2年経てば、葬祭ディレクター技能審査の実技試験の一つ「司会実技」が待っている。
これらをトータルで考えて、テキストは作成してある。
28名の参加者。
ネットでの事前練習をやってきている者は殆どいない。
西日本は東日本と比較して遅れているのだ…彼らがではない。
連絡をしなければならない、その責を負うべき者が…であろう。
スタートで出遅れはしたが、最近の若者は優秀だ。
昼前には、もしかしたら…と思える参加者がチラホラと出てきた。
食後、かなりマイクを回したのは事実だが、全員の司会が明らかに違ってきた。
皆でチャレンジし、皆で競い合って少しずつ上達していく。
頭の中では、何を、どのようにすればよいのか理解している。
つまり「イメージ」は明確に描かれているのだ。
後は、練習だけ…それを繰り返すだけだ。
今回に限らず、ここ数年の新人研修はこの傾向が顕著だ。
大変喜ばしい。
本当に必要な物…そこにテ-マをグッと絞ったからだろう。
最近、新人研修が楽しくて仕方がない。