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2013年06月20日

介護サービス事業者に注目(工場長こと古家寛)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

団塊の世代がすべて75歳以上になる「2025年問題」。
我が埼玉県では2010年から2025年にかけて、
75歳以上の人が2倍以上になると予測されています。
これにより病床不足が予想され、その余波で、
在宅医療の必然性が生まれます。
 参照:厚生労働省 在宅医療・介護の推進について(3ページ目)

在宅医療は、「病院外」で行う医療のことを指します。
ですので、老人施設などで行われる医療も在宅医療に含まれます。
また、「死亡の場所別にみた年次別死亡数百分率」を見ると、
介護老人保健施設や老人ホームでの死亡率は、増加傾向にあることが分かります。
 参照:厚生労働省 在宅医療(その1)(25ページ目)
 参照:厚生労働省 在宅医療(その2)

つまり、在宅医療における看取り、
特に介護老人保健施設や老人ホームにおける看取りは、
今後増えていくと予想されています。
(介護サービス事業者と葬儀とつなぐ団体も出てくるでしょう)

さらに近年は、国が在宅医療を推進しています。
看取りの介護報酬は、昨年度より増額改定されました。
 参照:厚生労働省 平成24年度介護報酬改定について(12ページ目)
2025年問題をどう乗り切るかは国策であり、
病院外の看取り増加は必然の流れになりそうです。

もちろん、病床不足が「2025年問題」の主因なので、
病院の死亡者数が減ることは無いでしょう。
ただ、葬儀の営業活動、
特に介護老人保健施設や老人ホームでの死亡の割合は増加傾向ですから、
それに対する準備は必要になると思われます。

視点を変えて、現在の介護老人施設の看取りの状況をみると、
「入居者や家族の求めに応じて看取り介護を行っている」という所が
介護老人福祉施設では6割強あるようです(施設種類によって区々)。
 参照:介護サービス事業所における医療職のあり方に関する調査研究事業報告書(40頁~)
一方で、「条件が整えば看取りの対応を考える」や「看取りを実施する予定はない」
といった施設割合も多くあります。

国は在宅介護の方針を示せど、
現状では、介護サービス事業所で完全に対応しきれていない部分も感じます。
看取りに立ち会うことは、精神的にも大変です。
看取りを行う介護老人施設は将来的に増加するでしょうが、一朝一夕ではありません。
その辺りも含め、様々な側面で介護分野を気に留めておいた方が良さそうです。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年06月20日 08:02

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