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2013年09月13日

浩二おじさん(システム担当アキヒロ)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

イトウと名乗っていましたが
アキヒロにしてみます。

今年の春先の話になってしまいますが。
私の叔父にあたる浩二おじさんが亡くなりました。
60前で結構若いと思います。

子供のころ、ほんとよく遊んでくれました。
おじさんが自転車乗って調布からうちに急にきてくれたとき
ほんと嬉しかった。子供だった私たちと同じ目線でいつも話してくれるなんか特別な存在の
人でした。

そんなおじさんの葬儀に通夜、告別式と参列させていただいたのですが、
現場につくと私はビデオ撮影の係りにさせられることになりました。

おじさんの娘から「あっくんこれでビデオとってくれる?
子供たちの手紙の朗読とか歌を歌うので祭壇の前まででてきていいから
撮ってね」
(ちなみに「あっくん」とは私の事)

到着して早々の無茶ブリに動揺しましたが、実は、いとこの中では
年齢が上位3番目くらいで上のほうなので、ややアニキ的存在だった私は
クールに「うんいいよ。」と引き受けてしまいました。

そして葬儀が始まるのですが、私の席はビデオ係ということもあり、
親族と同じ席つまり一番前、しかも隣に浩二おじさんの母親が座っています。
こ・・これは、どんなモードで自分はいればいいかわからず、ビデオ越しに無言で
みんなを一生懸命撮影していました。葬儀がはじまると
この葬儀は音楽葬らしく、浩二おじさんの思いでの曲がいっぱい流れてきます。

生い立ちのスライドショーが始まりました。

思い出の音楽とともに流れるスライドを
みているとなんだか、涙がこみ上げてきまして、ただ自分は親戚の前では
あまり、感情をみせない無言キャラで居続けていたので、ここでも取り乱すわけには
いかない。必至に涙をこらえましたが出てきてしまうので、鼻をすするのは
こらえました。

一番前の席が幸いしていて、
みんなに見せないように正面だけ向いてました。しかし隣の浩二おじさんのお母さんを
横目で見ると、拝みながらスライドショーを見て、懐かしんだり、孫に説明したり、
その気持ちに自分も完全に持って行かれていました。

最後に孫からの手紙と歌を正面からとるのですが、これも涙がこみあげ
こらえるのですが、手の震えがビデオカメラに反映して、映像プルプルなっていること
は間違いないと思います。

いつも参列している葬儀は、お寺のお経でおごそかで、雰囲気はありますが
このような音楽を使ったり、みんなで過去を振り返る葬儀もとても意義があると
感じました。

初七日の席の場でいとこから
「昔あっくんのうちまで浩二おじさんと自転車で行ったけど覚えている」
なんて話がでてきました。
「覚えているよ。なんで」
「また、あっくんの近くの川で釣りとかして遊びたいな、子供たちにも同じ経験
 をさせたいんだ」なんて話になり、なんと今年の夏、
 浩二おじさんの孫など親戚を呼んで20名弱。秋川渓谷でバーベキューを開催しました。

今思うと、浩二さんが自分の背中を押しているような気がしました。
「みんな呼んでまたやってよ。」そんなメッセージが葬儀の時あたりから
自分に聞こえていたような気がして、それが無意識のアクションになったのかもしれません。

もうひとつ似たようなことが。。。

同じ初七日の席で、急にいとこが
「あっくんとけんちゃん(私の弟)が猿岩石の歌うたったの覚えてる」
兄弟でみんなの前でデュエットした。記憶??ない。。
実は、私と2歳下の弟は、学生の頃、まったく仲が良くなく会話もしなかったのですが
ある結婚式の席で浩二おじさんが、歌えよ歌えよといって舞台に押し出したことを急に
思い出しました。


ふたりが並んでいることがいとこには珍しく新鮮で記憶に焼き付いていたのでしょう。
また、私の母も「あのときは感動したわね」といったとき、「そうか自分はいやだったけど
みんなは喜んでいたんだ」と思い。みんなを喜ばすために
浩二さんはそんな行動をとったんだと、初七日の時に気づきました。

人を喜ばす想いこれをぎりぎりまで自分に伝えてくれた浩二おじさん。

通夜~葬儀が行われてから納骨そしてバーベキューと不思議な経験が今年はありました。
そして、これから弟と夜あう約束があります。この行動も浩二おじさんの想いが原動かもしれません。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年09月13日 08:30

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