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2013年10月21日

宮城出張~バブリーなホテル (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

もう先々月のことだろうか、随分月日が流れたような気がしないでもない。
仕事で宮城県を訪れることは多い方だと思うが、
その時も仙台市内を訪ねることだけは決まっていた。
私は原則、自分の講座の前後に社会見学をすることは滅多になく、
たまには温泉にでも…と足を運ぶこともないのだ。
唯一宿泊するホテルの大浴場と名付けられた「少浴場」に入るのみ。
だから何かの折に、そういうことを経験してみたい、その地方をもっと知りたい、
出来れば温泉にでも入って日頃の束縛や苦労から解放されて、
命の洗濯を…らしきことを調子良く滔々とノタモウタかも…しれない。

出来心である。
出来心ということは、簡単に言うと、嘘である。(ゴメン)
きっと酒でも入っていたはずだ。
だって私は、日頃の束縛や苦労から解放されっぱなしであるから…(ダハッ)

そんな折、事務局の方の粋な?計らいで秋保温泉に前泊となった。
「えーっ、何それ? こんなに人生楽しいのに、まだいいのかい?」
仙台市内に温泉街があることにも驚いたが、その宿泊施設のバブリー感にも唖然とした。
とはいえ、秋保(温泉)とかいて「あきう(おんせん)」とも読めなかったが…

温泉に一泊となれば、支度が少し変わってくる。
テンションも些か上がった…やっぱりね。
もっと云えば、決して嫌いな方じゃないからさ。
十分寛げる環境を与えていただけるなんて
「乱射乱撃雨あられ」ならぬ「感謝感激雨あられ」である。
(軍国主義的な発言、失礼しました)

言われるままに、ホイホイと訪れた。
仙台駅から指定のバスに乗る…5人ほど私の前に乗車していたが、
このままノンストップでホテルまで。
途中、「まるでここはハリウッドですか?」という場所を通過。
本家本元と比較してみた。

 

やはり、勝負にならなかった。
が30分やそこらで到着したのは、目も眩むほどバブリーなホテルだった。
秋保グランドホテル…グランドホテルだよ。(ん、何か)

 

仕事用のスーツではなくアロハでも着てくるべきだったか。
普段泊まっているビジネスホテルとは、ホテルの目的が明らかに違うのだ。
部屋に入ればすることもなく、すぐ裏手の磊々峡(らいらいきょう)を散策し、
のんびり温泉に浸かって手足を伸ばしていいのだろうか。
もしかして「ドッキリ」か?「何のために…そんな訳ない」
と思うくらい、することがない…もしかして、贅沢とはこのことか。
贅沢とは、暇を持て余すことだな。

 

落ち着かない。
環境に慣れてないので調子が悪いのだ。
しかも一人だから、スマホがなかったら完全に落ち込んでいた。
磊々峡だって、スマホが私を相手にしてくれたから周れたようなもの。
磊々峡(らいらいきょう)は、昭和6年に命名されている。
因みに、この地域で強い曹洞宗の修証義は明治23年に完成を見たのではなかったか。
(大内青巒が修証義を起草し、後に東洋大学の学長に就任)
奥羽山系より発した名取川の両岸に広がる秋保石と呼ばれる奇岩や怪石が、
磊々と重なり合い、景勝を一層豊にしている。

 

では、温泉でノンビリしよう。
1時間半、たっぷり汗を流した。
夕飯の時間だが、どうしても気が引ける…だってバイキングだもの。
一人でバイキングって、ちょっとした罰ゲームじゃない?
皆は大勢のグループで来ているのに私は一人でどうして飲めばいいのやら。
晩飯を食わないって訳にもいかないからね、そりゃ渋々行きました。
しかも飲み放題コース…恥ずかしいよー!
明日に続く。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2013年10月21日 08:36

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