縁あって同じ学び舎で過ごした日々は思い出深い。
二度と帰ってこぬ日々だからこそ、何かの拍子に思い出す出来事が愛おしいのだ。
あの頃の笑顔、涙、魂の叫びは、折に触れ昨日のことのように甦るのだ。
特に、その当時の友が周りにいればなおさらである。
同窓会は総じて良いものである。
しかし小学校の同窓会。
実は、一度も声が掛からない。
私は父を亡くしたのが5年生の3学期。
二人暮らしだったから私の行き場に困り、
その後は一旦親戚のお宅に預けられ、同じ小学校に通った。
が、色々とあって6年生の2学期を迎えると、福岡から佐賀へ転校を余儀なくされる。
つまり、その学校の卒業生ではないのだが…どう考えたって
6年近く過ごした小学校に思い入れは大きい。
田舎の小高い山の中に建つ小学校の写真がこれだ。
もうとっくに古い木造校舎は建て直されていたが、形は依然と変わらない。
プールの場所は変わったが、体育館の場所は同じ。
この学校で学んだ友は、その後どうなったのだろうか。
それらの経緯が全く分からぬままだなあ、と思いつつ校舎の写真を撮った。
私の幼き日は、確かにここにある。
≪追記≫
以前にも書いたと思うが、私が育った北部九州では、
鰻の食い方が少し違うようだ。
鰻はセイロで食うのが普通だと思う。
見た目はうな重と殆ど変らないなあ。
でも美味いよ!