絶対に風邪だけは引かないようにと思っていた。
だってその頃の予定では、青森から帰った後、愛知県へ向かう予定だったから。
ところが、愛知県での研修が延期となり、少し気が緩んだか?
「どえりゃ~気がゆるんだぎゃ、こりゃあ~いかんのかいねえ?」
(気分は、名古屋弁風)
いかんのよ、遺憾よ、如何???・・・・
明日は寒い青森へ向かう日に、な、なっ何と、風邪気味のような感じ…
え~恐ろしい!!
新幹線の中、この状態です。
(鞄の中には、スチーム吸入器やら大量の喉飴やら用意しました)
ダイエット中なので朝は35キロカロリーの雑炊。
昼飯代わりにSOYJOYを一つ。
どうだ参ったか!…と思っていたら、参っていたのは自分自身でした。
青森はラッキーなことに当日研修です。
今日一日を乗り切れば、何とかなる。
大丈夫、まだ俺にツキはある…と思いたい。
2時過ぎに青森に着いて、3時には研修スタートしていました。
同じグループの北秋田からの参加者4名も加わり、
何度も来ているから基礎は確認で受講生にマイクを回した。
青森は問題なし、北秋田はタジタジ(仕方ないか)。
今回のテーマは、徹底した実践に拘る。
しかも、青森バージョンで通夜の葬儀。
この地域は、通夜で弔電を読むのが普通。
逆に、葬儀は一般的な法事のような雰囲気になる。
主力は、葬儀ではなく通夜である。
※北秋田は、通夜がなく…というか通夜のセレモニーがなく逮夜と云っている。
北秋田の葬儀の主力は、通夜ではない。
少し話を逸らして、青森のこの地域に関するお葬式の特徴を紹介したい。
納棺は、つい最近まで遺族がボロを纏い(捨てるような古着)、マスクをして、
(手ぬぐいで口や鼻を覆い)納棺後には処分していたという。
かつては死の判定も本当に腐乱臭がしてくる頃まで待つこともあったというし、
ドライアイスは存在しないし、遺体が少しでも長持ちするようにと、
梅干しを口に入れてやることもしばしばだったという。
納棺は、一方で臭いとの戦いでもあったのだ。
そして遺体の周囲に集まる人々は、塩と水で手を洗い、コップ酒を呑んだという。
この風習は全国にあるが、体の中から清めたのだろう。
ただ、この地域は酒の注ぎ方に仕来りがあって面白い。
態々、畳のヘリを跨いで酒を注ぐというのである。
そして誰かが火の点いた線香を持って、
もう一人は納棺の間はずっと鐘を叩き続けるらしいのです。
(私は、見たことがありません)
また頭陀袋に六文銭を入れる習慣があるらしいのだが、
十円玉に載せて3回ずつ、頭陀袋に注ぐというのだ。
これは、十円玉がそんなに昔からはないので怪しいが、何が変形したのだろうか。
頭陀袋にお金を入れたければ(何だか国が違う気がするけど)、
本物は使わずに、紙に書いたお金を入れたらしい。
因みに、通夜の前に火葬するのが一般的だが(葬儀概論ごめんなさい)、
出棺の祭、「仮門」(※かりもん)仮の門を作って、そこを潜らせる習俗があります。
東日本では多く見られます。
(同じ字を書いて、けもん、とは意味が違いますから要注意)
青森のお葬式の特徴について紹介いたしました。
ということで、明日は司会研修そのものについて。