今回のテキストには、弔電が30作品入っている。
どの作品が誰に当たるか分からないので、常に緊張の連続だ。
マイクは1本を回すわけではなく、左右に1本ずつ置いてあるし、
必ず交互にやるわけでもないし、時には誰かを指名してやることもあるのだ。
何度も繰り返される人もいたが、総じてレベルは上がってきている。
かなり読めるようになった、という印象だ。
悪くない。
私は、一般的に葬儀社の読む弔電には満足していない。
内容が分かっているのだろうか。
表現が、その意味が、分かっているのだろうか。
例えば「…お悔やみを申し上げます」と「…驚愕致しております」を
同等に読む等という間違いを犯してはいないだろうか?
それは、「ただ読む」ということでしかないのだ。
詳細は、省く。
吃驚したのは、入社2年目の新人女性が素晴らしい。
放送部、劇団等で基礎が磨かれているから何でも理解が早い。
新入社員には是非、劇団員を一人…と言ったら怒られるだろうか。
その新人の「Iさん」と共に急速に力を付けたのが「Fさん」である。
花が開きそうな所にいたが、やっと大輪の花を咲かせた。
そして2人居るということは、実はとてつもなく大きなことで、
細胞分裂みたいに、近いうちに司会が巧い人が4人になるだろう。
それは、その後の8人に繋がるのだ。
10作品あるナレーションでも、この2人が引っ張ってくれた。
男女の違いや個性の違いは、あって当たり前。
無い方が可笑しい。
一人ひとりで、読み方が違っても大丈夫。
ただ、約束事がキチンと守られていれば問題はない。
うーん、7年程のお付き合い。
ここに呼んでいただいて5~6回になるだろう。
皆さん、かなり巧くなったなあ。
私の風邪っ引きの喉も、そろそろ声が枯れ始めてきました。
司会研修は間もなく終了です。
この後、雪の中を宴会が待ってまーす。
明日に続く。
「追記」
この時傷めた喉頭炎は、本来、無言を貫くべきだか、
ある事情があって必死に喋らなければならなかった。
そのお陰で、現在まだ声が出ません。
ご迷惑をお掛け致します。