自分が将来どういった病気にかかりやすいとか、
生活習慣病の要因である年齢・性別だけでなく、
自らの中にある遺伝的要因について知ることは大切です。
正直、寿命にも興味がありますね。
自分の体の「速筋と遅筋の割合を知る」というのは冗談だとしても、
血圧、癌…今後の人生設計のヒントにはなるでしょう。
(速筋と遅筋の割合も検査します)
そもそもヒトゲノム計画(Human Genome Project)は、
ヒトのゲノムの全塩基配列を解析するプロジェクト。
1953年のDNAの二重らせん構造の発見から50周年となる2003年に完了した。
当初は、検査時間も価格も相当だったんですが、あっという間に低価格化傾向に。
2000年代半ば頃から国内での遺伝子検査ビジネスが動き始め、
遺伝子の解析が手頃な価格で出来るようになったのは、つい最近の事。
そんなに昔のことではありません。
それはそれで有り難いのですが、一方で、日本人の遺伝情報が
米国の薬の開発などに利用され、医薬品の開発などで日本が出遅れる恐れもある。
そういう指摘もあることはある。
ただ個人的には、病気の予防や健康管理などに役に立つと思いたい。
GeneLifeの紹介をするわけではないけれど、
やはりニーズは随分とあるようで、遺伝子検査のパターンにもいくつかラインナップが。
「アルコール遺伝子検査キット」…この検査では、
遺伝的にアルコールに『強い』『やや弱い』『弱い』の3段階で評価され、
お酒との付き合い方がアドバイスされる。
「肥満遺伝子検査キット」…この検査では、
肥満タイプ4タイプ(りんご型、洋なし型、バナナ型)のうち
自分がどのタイプであるのかを知ることができます。
「肌老化遺伝子検査キット」…この検査では、
シワができやすいかどうか、シミができやすいかどうか、
抗酸化力が弱いかどうか、を知ることができます。
「祖先遺伝子検査キット」…この検査では、
母親からのみ代々遺伝するミトコンドリアDNAを検査します。
現代の世界の人々はおよそ35人の母親の子孫であるといわれ
日本人の95%はその中の9人が起源とされています。
検査を受ける人間がどの母親の子孫にあたるかがわかります。
因みに、世界の母親は7人まで絞り込まれております。
どういう事かと言いますと、通常、動物の場合、
ミトコンドリアは100%母性遺伝します。
例えば、ヒトの場合、父親と母親の間に出来た子供のミトコンドリアは、
母親のミトコンドリアゲノムを100%受け継ぎ、
父親のミトコンドリアゲノムは受け継がれません。
ですから、ヒトの場合、女性の系統の祖先が解るというのが、
ミトコンドリアDNA解析のおもしろいところです。
そしてミトコンドリア・イブとは、人類の進化に関する学説において、
現生人類の最も近い共通女系祖先に対し名付けられた愛称。
約16±4万年前にアフリカに生存していたと推定され、
アフリカ単一起源説を支持する有力な証拠の一つである。
宇宙がスタートして今日までの全歴史(白人寄りの記述が多いけど)
「137億年の物語」でもそれを裏付ける記述がありました。
遺伝子検査、楽しみに待ってましょう。
では。