多くの試験問題を眺める機会に出会い、
「あ、そう云えばこんな問題もあったなあ!」
と思い返す懐かしい問題をエッセイに出そうと思う。
昔は、これでも難しい問題でした。
今から、4択問題を10問出します。
空欄に入る最も適当な語句を選択しなさい。
どうぞ>
<問題1>
故人の家族構成は、配偶者、子供は結婚して同居していない男子2人と結婚して他姓を名乗るが同居している女子1名、それに母親です。この中で相続人の資格がないのは( )です。
① 配偶者
② 男子2人
③ 女子1名
④ 母親
<問題2>
次の中で、特に遺体からの感染に注意を必要としないのは( )です。
① 梅毒
② B型肝炎
③ C型肝炎
④ 結核
<問題3>
日蓮宗の葬儀では日蓮聖人の遺文がしばしば拝読されますが、これを( )または、御書、御妙判といいます。
① 御文
② 祖訓
③ 法文
④ 唱題
<問題4>
神道では人が死亡することを( )といいます。
① 還浄
② 帰幽
③ 亡神
④ 還帰
<問題5>
医師の死亡判定直後に遺族によって行われる儀礼で、死者の唇を水に浸した綿棒などで遺族一人ひとりがうるおす儀礼を「末期の水」または「( )」といいます。
① 死水
② 別れ水
③ 献水
④ 臨終水
<問題6>
次の中で、葬儀の宗教を決定するとき、優先順位として最も適当なのは( )です。
① 家の宗旨-本人の宗旨-家族の宗旨
② 本人の宗旨-家族の宗旨-家の宗旨
③ 家族の宗旨-本人の宗旨-家の宗旨
④ 家族の宗旨-家の宗旨-本人の宗旨
<問題7>
仏教の布施は、一般的に財施、法施、無畏施(施無畏)に分類されますが、無畏施(施無畏)とは( )です。
① 寺院に対して仏像や経本を寄進すること
② 不安やおそれを抱いている人に対し安心を施すこと。困った人に親切を施すこと
③ 出家者・寺院・困窮者等に財物・衣食等の物品を与えること。
仏教の教えに感謝し、施すこと
④ 正しい仏法を説き、精神的な施しをする こと
<問題8>
平安時代、天台宗で法華三昧と並び重んじられたのが( )です。阿弥陀仏の名を唱えながら修行することで、後の浄土教に道を開くものでした。
① 阿弥陀三昧
② 加持祈祷
③ 呪願
④ 常行三昧
<問題9、10>
仏教葬儀は、インドでは「(A)」をあげる程度でしたが、中国に入ると(B)の葬送儀礼の影響を受けて儀礼を整えていきます。
9.A ①法華経 ②阿弥陀経
③無常経 ④華厳経
10.B ①儒教 ②道教
③景教 ④神教
それでは解答を。
1.④ 母親
2.① 梅毒
3.② 祖訓
4.② 帰幽
5.① 死水
6.② 本人の宗旨-家族の宗旨-家の宗旨
7.② 不安やおそれを抱いている人に対し安心を施すこと。困った人に親切を施すこと
8.④ 常行三昧
9.A③無常経
10.B①儒教
如何でしたか?
今でも充分難しいですよね。
今年チャレンジされる方、頑張れ―!