葬祭センターごとに今年のエントリー者がいて、
忙しい業務の合間に先輩達も巻き込んで、練習を積み重ねてきます。
とはいえ、多くのギャラリーに見つめられ、言葉がしどろもどろの人もいます。
でもお客様の思いを理解しながら最善の葬儀を提供しようと、皆さんとても真剣です。
そして審査員も真剣です。
開始前には、何をチェックするのか、どの部分を見るのか
聞くのかなどを入念に打ち合わせます。
いつも審査員として思うことですが、
コンテストはコンテストとしての仕上げ方があって、
審査基準として決められた形や言葉が重要視されます。
点数をつけるとはそういうことなので仕方がありません。
するとどうしても担当者側の視点での打ち合わせになって行きます。
コンテストでは時折、目の前にいる遺族役の反応を無視して、
覚えたままのことをそのまま話し続ける人が出て来ます。
いきなり親族役が想定外の質問をすると、パニクってしまう人はそういう人です。
でも実際の打ち合わせでは予測しないことばかりが起こります。
コンテストをお客様の視点で行おうとすると、
喪主や親族役、審査員も目の前のやり取りを細かく見極める能力が求められます。
そのあたりがいつも難しいと感じます。
要するにコンテストは、しょせん架空の物だということです。
コンテストに勝つ為の練習(そのプロセス)こそが大切なのでしょう。
だから優勝したからと言って、100%OKでは無いのです。
そこを理解して欲しいと思います。
最終的には、最優秀賞、優秀賞が決められて個人と団体が表彰されました。
優秀な成績の方々、本当に頑張りましたね。
他の参加者も審査員の皆さまも大変お疲れ様でした。