幼虫はせっせと土を食べ、みるみる大きくなっていくのが、
虫カゴの透明の側面からよく見える。
ある時、霧吹きをしようと蓋を開けてみると、土の上部はフンだらけ。
そういえば、土が当初の半分より減っている?
翌日、意を決して、買ってきた土と交換する為、
外で虫カゴごとひっくり返すと、うじゃうじゃ蠢いているではないか。
息子が虫カゴに戻しつつ、数えたら幼虫20匹程。
満員電車状態だったのか・・・
さらに翌日に、もう一つ大きめの虫カゴを購入し10匹位ずつ分けて
なんとか土交換が終了したのだった。
それでもあっという間に土が減って、汚れていくし、
幼虫は私の親指よりも太く立派に成長し顎や毛までもはっきりと見える…
この子たちはどこまで大きくなるんだろうか・・・
その後もう一度土を交換したら、ぱったりと動きが鈍くなったので、
弱ってしまったと思い、シュッシュだけは欠かさず、
ただただひたすら見守りました。
そして一年後、つまり今年の梅雨明けが待ち遠しくなった頃。
一晩で一斉に成虫となって土から出てきました。
夜中、玄関でぎしぎし音がするので様子を見に行くと、
カブト達が動き回っていたのでした。
あわてて昆虫ゼリーを幾つか投入。
あの幼虫の姿から、成虫となる変態っぷりが信じられませんが、
なんだか無性に嬉しかったです。
カブトのシンボルの角はとても小さく、身体も小振り。
カブト虫やクワガタは、いかに栄養のある土を食べるかが重要で、
幼虫の時に大きさが決まり、成虫になってからは
全く大きくならないのだそうです。
もっと良い土で、育ててあげられれば、
もしかしたら大きくそだったのかもしれません。
(私にとっては十分すぎる位、大きかったですが・・・)
結果的に、3分の1位しか成虫になれずに死んでしまったのですが、
おそらく原因は窮屈だったのだと思います。
しかし今回、生まれてきたオスメスの割合は半々位
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(今回の場合)ひとつのペアで20程の卵
↓↓↓
このまま置いておくと・・・
↓↓↓↓
またとんでもない事に・・・
なりそうなので、本当はいけないことですが、
オスを一匹だけ残し、後は離しました。
愛息子が育てたいと言ったのがきっかけで卵から見守りましたが、
結局、ほとんどの世話は私の担当。
いつのまにか愛着が湧いて、カブトの生態を愛息子以上に
観察していたことに気が付きました。
実は虫嫌いも克服してきているのかもしれない。